スクエニのおすすめソフトを1本だけ選ぶなら、答えは『ファイナルファンタジーVII リメイク』だ。全世界累計販売本数700万本超(2023年5月時点)という実績と、コマンドとアクションを融合させた戦闘の完成度は、スクウェア・エニックスの現行ラインナップでも頭ひとつ抜けている。とはいえ「じっくり王道RPGがいい」「歯ごたえ重視だ」という人には、それぞれ別の正解がある。
スクウェア・エニックスは『FF』『ドラクエ』の二枚看板だけでなく、HD-2Dのオクトパストラベラー、プラチナゲームズ開発のニーア、ディズニーと組んだキングダム ハーツと、性格のまるで違う名作を抱えるメーカーだ。だからこそ「スクエニ おすすめ」で検索すると、結局どれから遊べばいいのか分からなくなる。
そこでスポットギークス編集部が、現行機で遊べるスクエニ発売の8作を「遊びやすさ」「グラフィック」「鬼畜度」「やり込み度」の4軸・各100点満点で採点し、合計点でランキング化した。全部で数百時間ぶんの体験を8枠に絞る作業は、正直かなり胃が痛かった。
採点はカタログスペックの写経ではなく、発売日・対応機種・開発会社・出荷実績といった確認済みの事実と、編集部の実プレイ感覚を突き合わせて付けている。まずは全8作の採点一覧から見てほしい。
スクエニおすすめソフト全8作 採点比較一覧
4つの観点で各作品を100点満点で採点した。「鬼畜度」は高いほど難しく歯ごたえがあるという意味で、腕に覚えがあるなら加点要素、まったり遊びたいなら低い作品を選ぶ目安になる。合計点だけでなく、自分が重視する軸で選んでほしい。
| タイトル | 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| FFVII リメイク | 88 | 94 | 55 | 86 | 323 |
| NieR:Automata | 84 | 90 | 62 | 85 | 321 |
| ドラゴンクエストXI S | 96 | 84 | 32 | 90 | 302 |
| オクトパストラベラーII | 86 | 88 | 48 | 78 | 300 |
| FFXVI | 88 | 96 | 45 | 69 | 298 |
| キングダム ハーツIII | 82 | 92 | 42 | 74 | 290 |
| ロマサガ2 リベンジオブザセブン | 84 | 82 | 54 | 68 | 288 |
| ライブアライブ | 88 | 80 | 40 | 68 | 276 |
上位2作は「映像と物語の総合力」で抜けた。一方で「遊びやすさ」単体なら『ドラゴンクエストXI S』の96点がトップで、RPG初心者への1本目はむしろこちらを推したい。鬼畜度62点の『NieR:Automata』と32点の『ドラクエXI S』が同じメーカーから出ている振れ幅こそ、スクエニというメーカーの面白さだ。
【第1位】ファイナルファンタジーVII リメイク|700万本が証明した再構築の金字塔
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 88 | 94 | 55 | 86 | 323 |
2020年4月10日にPS4で発売された、1997年の名作『FFVII』の再構築だ。開発はスクウェア・エニックス自身が手がけ、『インターグレード』との合算で全世界累計販売本数は700万本を突破している(2023年5月時点)。コマンド選択の戦略性とリアルタイムアクションの爽快感を1つの戦闘システムに同居させた設計は、発売から年月が経った今遊んでも古びていない。
ミッドガルを丸ごと描き切る構成には賛否があったが、街の空気やキャラクターの掘り下げは原作ファンほど刺さるはずだ。PC派にはSteam版『インターグレード』という選択肢もある。
オレは元々セガ側の人間で、PS1版は歌舞伎町の漫画喫茶で働きながら横目で眺めていた口だ。そのオレがリメイク版のミッドガルの空を見上げて、正直ちょっと震えた。あの頃レジ越しに見ていた画面が、四半世紀でここまで来たのかと。
- コマンドとアクションを融合した戦闘システムの完成度
- 全世界700万本突破(2023年5月時点)の実績が示す間口の広さ
- PS4に加えSteam版『インターグレード』でPCでも遊べる
- 物語はミッドガル編まで。続きは分作の次章に持ち越しになる
【第2位】NieR:Automata|プラチナゲームズ製アクションと物語の劇薬
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 84 | 90 | 62 | 85 | 321 |
2017年2月23日にPS4で発売されたアクションRPG。発売元はスクウェア・エニックスだが、開発を担ったのはアクションゲームの職人集団プラチナゲームズだ。荒廃した世界で戦うアンドロイド、2B・9S・A2の物語は、全世界累計出荷・ダウンロード販売800万本(2024年2月時点)という数字でその普遍性を証明した。
特筆すべきは、剣戟とシューティングが混ざり合う戦闘の気持ちよさと、プレイヤーの感情を直接殴りにくる物語構成の両立だ。美しい廃墟の世界を2Bで駆けるだけでも絵になるが、この作品の本体は「遊び終えたあとに残るもの」にある。鬼畜度62点は、戦闘難度に加えてメンタルへのダメージも込みの数字だと思ってほしい。
Steamのユーザーレビューは5万件超のうち90%が好評という圧倒的な支持を集めている。夜中に始めると翌日の仕事に確実に響く。バツ2のオレが言うのもなんだが、人生に効くゲームというのは本当にあるのだ。
- プラチナゲームズ開発ならではの爽快なアクション
- 世界累計出荷・DL800万本(2024年2月時点)のロングセラー
- Steamレビュー90%好評(5万件超)という評価の高さ
- 物語のトーンは重め。明るい冒険活劇を求める人には不向き
- 真価が分かるまである程度のプレイ時間が必要
【第3位】ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S|迷ったら全員これでいい王道RPG
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 96 | 84 | 32 | 90 | 302 |
原作は2017年7月29日にPS4とニンテンドー3DS(3DS版は日本のみ)で発売され、決定版となる『S』が2019年9月27日にNintendo Switchへ登場。さらに2020年12月4日にはPS4・Xbox One・Windows 10・Steamにも展開され、いま持っているほぼどの環境でも遊べる1本になった。発売元はもちろんスクウェア・エニックスだ。
中身は「ドラクエの集大成」と言い切っていい。コマンドバトルの安心感、寄り道した先に必ず何かがある世界、そして終盤の展開はシリーズを追ってきた人ほど響く作りだ。遊びやすさ96点は本ランキング全体の最高値で、RPGを初めて触る人への1本目としては実質1位だと思ってほしい。
鬼畜度32点が示す通り、詰まって投げる心配はほぼない。オレはドラクエ5のビアンカ派だが、11の仲間たちも同じ温度で語れる連中だった。こういう「全員に薦められる」タイトルは、実はいちばん作るのが難しいはずだ。
- 遊びやすさ96点は今回の8作中トップ。RPG入門に最適
- Switch・PS4・Xbox One・Windows 10・Steamと選択肢が広い
- クリア後も長く遊べるボリューム
- 王道ゆえに、ひねった物語や高難度を求める人には物足りない
【第4位】オクトパストラベラーII|HD-2Dが極まった8人の群像劇
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 86 | 88 | 48 | 78 | 300 |
2023年2月24日にSwitch・PS5・PS4で発売(Steam版は2月25日)。開発はスクウェア・エニックスとアクワイアの共同で、ドット絵と3DCGを融合させた「HD-2D」表現をさらに進化させた1本だ。新たな8人の旅人それぞれの物語が交差していく。
昼と夜の切り替えで世界の表情が変わる仕掛けが冒険のリズムを生み、戦闘は歯ごたえと爽快感のバランスが最後まで崩れない。ドット絵に光と影が落ちる画面は、スクリーンショットを撮る手が止まらなくなる美しさだ。「懐かしいのに新しい」という宣伝文句を、これほど正確に体現したシリーズは他にない。
秋葉原のショップで本作のパッケージを眺めていた若い客が「これ絵が好きなんだよな」とつぶやいていて、勝手にうなずいてしまった。ドット絵は懐古趣味ではなく、もう一つの最先端なのだ。
- 進化したHD-2Dの映像美はドット絵表現の到達点
- 8人の主人公から好きな順で始められる自由度
- 昼夜の切り替えが冒険に絶えずリズムを生む
- 群像劇形式のため、1本道の濃密な物語を求める人は好みが分かれる
【第5位】ファイナルファンタジーXVI|グラフィック96点は現行スクエニ最高峰
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 88 | 96 | 45 | 69 | 298 |
2023年6月22日にPS5で発売され、2024年9月18日にはPC版(Steam/Epic Games Store)も登場したナンバリング第16作。『FFXIV』を手がけたチームが開発を担当し、「ヴァリスゼア」と呼ばれる世界を舞台にしたアクションRPGへと大きく舵を切った。発売から約1週間で全世界累計販売本数300万本を突破している。
グラフィック96点は本ランキングの最高値だ。画面を埋め尽くす大迫力の戦闘演出は、家庭用ゲームの映像表現として一つの頂点にある。ストーリーも重厚でダークな大人向けで、シリーズの様式美から離れた分だけ挑戦的な1本になった。
コマンドRPGを期待して買うと面食らうのは事実で、そこは評価が割れたポイントでもある。ただ、ドリキャス時代からアクション寄りの体質のオレには、この舵切りはむしろご馳走だった。大一番のバトルのたびにコントローラーを握る手に汗が滲む。
- グラフィック96点は今回の8作中トップ。戦闘演出は圧巻
- 重厚でダークな大人向けストーリー
- PS5に加えSteam・Epic Games StoreのPC版でも遊べる
- 戦闘は完全アクション型。従来のコマンドRPGを求める人は注意
【第6位】キングダム ハーツIII|ディズニーの世界を駆ける、シリーズ最速500万本
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 82 | 92 | 42 | 74 | 290 |
2019年1月25日にPS4・Xbox Oneで発売された、ディズニーとのコラボレーションシリーズのナンバリング第3作。全世界のパッケージ出荷とダウンロード販売の合計は発売から約2週間で500万本を突破し、シリーズ歴代最速を記録した。2020年1月23日には追加要素『キングダム ハーツIII リマインド』も配信されている。
今作のワールドには「トイ・ストーリー」「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「モンスターズ・インク」といったディズニー/ピクサー作品が並ぶ。トイ・ストーリーの世界ではソラ・ドナルド・グーフィーがおもちゃの姿になって駆け回り、映画の空気の再現度に思わず笑ってしまうはずだ。
物語は長期シリーズの集大成という性格が強く、過去作を知らないと固有名詞の洪水に飲まれる場面もある。それでも、ディズニーの世界をキーブレード片手に走り回る体験そのものは唯一無二だ。テーマパークを丸ごとゲーム機に入れたと思えば安いものである。
- トイ・ストーリーやアナと雪の女王などディズニー世界の再現度
- 発売約2週間で500万本のシリーズ最速記録
- 派手で触り心地のいいキーブレードアクション
- 物語はシリーズ集大成型。過去作未プレイだと置いていかれやすい
【第7位】ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン|名作の理不尽を「歯ごたえ」に翻訳したフル3Dリメイク
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 84 | 82 | 54 | 68 | 288 |
2024年10月24日にSwitch・PS5・PS4・Steamで発売。1993年12月の『ロマンシング サ・ガ2』をフル3Dで作り直したリメイクで、開発はスクウェア・エニックスとジーンが手がけた。古の英雄「七英雄」とバレンヌ帝国の歴代皇帝たちの戦いを、皇帝を代替わりさせながら描くという骨格は原作のままだ。
「閃き」や「陣形」といったサガ独自のシステムは健在で、そこに連携の導入や難易度設定の追加が加わり、初めての人でも遊びやすく再構築された。イベントシーンはフルボイス化され、七英雄の物語の解像度も上がっている。原作の「理不尽」が、ちゃんと「歯ごたえ」に翻訳された印象だ。
スーファミ当時に七英雄へ挑んで散った40代は、オレの周りだけでも両手で数え切れない。あの頃の借りを現代の環境で返せるのだから、いい時代になったじゃないか。
- 皇帝継承システムの独自性は今遊んでも新鮮
- 難易度設定の追加で初心者にも門戸が開かれた
- Switch・PS5・PS4・Steamのマルチ展開
- 鬼畜度54点の歯ごたえ設計。まったり派は難易度設定の活用が前提だ
【第8位】ライブアライブ|1994年の実験作がHD-2Dで蘇ったオムニバスRPG
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 88 | 80 | 40 | 68 | 276 |
1994年にスーパーファミコンで発売されたオムニバスRPGを、ドット絵と3DCGを融合させたHD-2Dでリメイクした1本。2022年7月22日にNintendo Switchで発売され、2023年4月27日にPS5・PS4、4月28日にSteamへも展開された。開発はヒストリアとスクウェア・エニックスの浅野チームが担当している。
時代も主人公もゲーム性も異なる7つの物語を収録したオムニバス構成は、発売から四半世紀を経ても唯一無二だ。物語が7つに分かれているぶん区切りよく遊べてスキマ時間とも相性が良く、遊びやすさ88点はこの構成の身軽さによるところが大きい。
28年越しのリメイクで初めてこの作品に触れる人が羨ましい、というのが正直なところだ。ネタバレを1ミリも踏まずに、あの構成の仕掛けを浴びられるのだから。漫画喫茶の常連客と朝まで語り明かした記憶が、HD-2Dの光の中でちょっと疼いた。
- 時代もゲーム性も異なる7つの物語のオムニバス構成
- 区切りよく遊べてスキマ時間でも進めやすい
- Switch・PS5・PS4・Steamで遊べる
- 総ボリュームは大作RPGと比べると控えめ
まとめ|スクエニおすすめソフトはどれから遊ぶべき?目的別の最終回答
要点を再掲する。総合1位は『ファイナルファンタジーVII リメイク』(総得点323)で、2位『NieR:Automata』(321)、3位『ドラゴンクエストXI S』(302)が続いた。ただし目的別なら答えは変わる。RPG初心者や家族で遊ぶなら遊びやすさ96点の『ドラクエXI S』、映像美最優先ならグラフィック96点の『FFXVI』、歯ごたえ重視なら鬼畜度62点の『NieR:Automata』か54点の『ロマサガ2 リベンジオブザセブン』だ。ドット絵の空気が好きなら『オクトパストラベラーII』と『ライブアライブ』のHD-2Dコンビが待っている(2026年8月17日時点の情報)。
8作すべてが現行環境で購入できるのもスクエニの強みだ。セールも頻繁に行われるので、気になった作品はストアページをウィッシュリストに入れておくといい。
FFの映像、ドラクエの安心感、ニーアの劇薬、HD-2Dの郷愁——ここまで性格の違う「名作」を1社で並べられるメーカーは世界でもスクエニくらいだ。総合点では『FFVII リメイク』が勝ったが、この8作は「どれを選んでも外れない」前提の中での順位付けである。迷う時間がいちばんもったいない。
積みゲーの山も、最初の1本を決めた日から崩れ始める。
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スニッカー北村















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