Read this article in English →
PlayStation Network(PSN)のファミリー管理に、身に覚えのない子どもアカウントが追加されていたという報告が、2026年10月下旬から国内外で相次いでいる。GAME Watchによると被害報告は10月6日以降に集中し、産経新聞の取材にソニーは「調査中」と答えた。ソニー・インタラクティブエンタテインメントからの公式発表は2026年10月27日時点でない。
厄介なのは、PlayStationの公式サポートが「ファミリーからファミリーメンバー(子ども)の登録を解除することはできません」と明記していることだ。勝手に追加された子どもアカウントを、管理者である自分では消せない。消すにはPlayStationサポートに連絡するしかない。
この記事では、何が起きているか、ファミリー管理画面をどこから開くか、見つけたときに何をするか、そして二段階認証が本当に破られたのかどうかを、公式サポートの記述と報道を分けて整理する。わたしもPS5を持っている身として、他人事じゃない。
まず、報告されている中身から。
PSNの子どもアカウント勝手に追加問題とは?何が起きている?
PSNアカウントのファミリー管理に、本人が作っていない子どもアカウントが複数登録されていた、という報告がX(旧Twitter)やRedditで相次いでいる。GAME Watchは被害が10月6日以降に起きているとし、海外からのアクセスとみられる子どもメンバーが6人追加されていたスクリーンショットも報じた。GameSparkは10月26日18時の時点で、国内外の複数の報告と、サインインID変更の通知メールが届いたという海外ユーザーの投稿を伝えている。
| 項目 | 2026年10月27日時点 |
|---|---|
| 症状 | ファミリー管理に本人が作っていない子どもアカウントが追加されている |
| 併発する症状 | サインインID(メールアドレス)変更の通知が届いた例がある |
| 報告の時期 | 10月6日以降に集中(GAME Watch)。10月初旬にも海外で別のアカウント乗っ取り報告 |
| 地域 | 日本国内と海外の両方 |
| ソニーの対応 | 産経新聞の取材に「調査中」。SIEからの公式発表はなし |
| 原因 | 未特定。ユーザーからは二段階認証を回避されたとの報告がある(検証はされていない) |
子どもアカウントが勝手にいるだけで何が困るのか。公式サポートによると、子どもアカウントは支払方法の登録やウォレットのチャージはできないが、管理者が設定した限度額の範囲で管理者のウォレットから購入できる。つまり、管理者のウォレットに残高があり、支出限度額が0円でなければ、知らない相手に買い物をされる余地がある。それと、アカウントの管理権限そのものが奪われている可能性も疑うべきだ。
産経新聞によると、ソニーは2022年から2023年にかけてゲーム、EC、電子書籍、クラウドストレージ、オーディオ機器などのアカウントを統合しており、ファミリーの設定自体はゲームサービスにしかない。被害の入り口がどこかは分かっていない。
PSNのファミリー管理画面はどこから開く?
ファミリー管理画面は、PS5なら設定からファミリーとペアレンタルコントロール、PS4なら設定からペアレンタルコントロール/ファミリー管理、ブラウザならPlayStationのアカウント管理からファミリー管理で開ける。ここに自分が登録した覚えのないメンバーがいないかを見る。
- PS5:設定 → ファミリーとペアレンタルコントロール → ファミリー管理
- PS4:設定 → ペアレンタルコントロール/ファミリー管理 → ファミリー管理
- ブラウザ:PlayStation.comのアカウント管理にサインイン → ファミリー管理
- あわせて、PSNに登録したメールの受信箱で「サインインID変更」「メールアドレス変更」の通知が届いていないか確認する
ファミリーを一度も作っていない人は、本来ここに誰も表示されない。1人でも知らない名前があれば、それが今回の症状だ。自分で子どもアカウントを作った人は、人数と名前が合っているかを数える。
知らない子どもアカウントを見つけたらどうする?
自分では消せない。PlayStationサポートに連絡して対応してもらうのが唯一の正規の手段だ。公式サポートはファミリーメンバー(子ども)の登録解除について、次のように書いている。
ファミリーからファミリーメンバー(子ども)の登録を解除することはできませんのでご注意ください。
引用元:PlayStation公式サポート
この仕様は本来、子どもの保護者が勝手に抜けられないようにするためのものだが、今回のケースでは「消せない」という形で裏目に出ている。サポートに連絡するまでの間に、こちらでできることを順番に並べる。
- PSNのパスワードを変更する。あわせて、PSNに登録しているメールアドレス側のパスワードも変える
- 登録済みの支払方法(クレジットカード・PayPalなど)を一度削除し、ウォレットの残高と購入履歴を確認する
- アカウント設定で「購入時にパスワードを要求する」を有効にする
- 二段階認証が有効になっているか確認し、無効なら有効にする。バックアップコードを控える
- PlayStationサポートに連絡し、身に覚えのないファミリーメンバーの削除を依頼する。追加された日時と名前を記録しておく
購入履歴に知らない決済があれば、カード会社への連絡も必要になる。サポートの混雑は想像がつくので、連絡する前に証拠のスクリーンショットと時系列をまとめておいた方が話が早い。
PSNの二段階認証は本当に破られたのか?
2026年10月27日時点で、二段階認証が技術的に回避されたという確認はない。「パスワードと二段階認証を設定していたのに追加された」というユーザーの報告はあるが、GAME Watchも海外のセキュリティ系メディアも、それを検証された事実としては扱っていない。
海外の報道では、メールアカウント側の侵害、使い回しのパスワード、サインインしたままの端末、サポート窓口への本人なりすましなど、複数のシナリオが挙げられている。10月3日にはフォロワー3万人超のPlayStationファンRealRadecが、パスワード変更と全端末サインアウトと二段階認証の再設定をしたのにメールアドレスを変えられたと報告しており、2026年5月にはポッドキャスターのコリン・モリアーティがサポート窓口経由のなりすましでアカウントを奪われたと報じられている。入り口が二段階認証の外側にある可能性は、否定できない。
| 確認されていること | 確認されていないこと |
|---|---|
| 知らない子どもアカウントがファミリーに追加される報告が国内外で複数ある | 二段階認証が技術的に破られたかどうか |
| サインインID変更の通知が届いた例がある | 侵入経路(メール・パスワード・端末・サポート窓口のいずれか) |
| 管理者でも子どもアカウントを自分では解除できない(公式仕様) | 被害者の人数と、購入被害の有無 |
| ソニーは産経新聞に「調査中」と回答 | SIEの公式見解・対策の予定 |
だから、やることは変わらない。二段階認証を切る理由にはならないし、入れていない人は今日入れる。PS5なら設定からユーザーとアカウント、セキュリティー、2段階認証で、認証アプリかSMSを選べる。バックアップコードは紙に書いて引き出しに入れておくくらいでいい。原因が分かるまでは、入り口をひとつでも減らすしかない。推しに課金するお金を知らない誰かに使われるのだけは、マジで嫌だ。
まとめ。PSNの子どもアカウント勝手に追加問題で今やること
PSNのファミリー管理に身に覚えのない子どもアカウントが追加されたという報告が、2026年10月6日以降に国内外で相次いでいる。ソニーは産経新聞の取材に「調査中」と答え、SIEの公式発表は10月27日時点でない。公式仕様では管理者でも子どもアカウントを自分で解除できないため、見つけたらPlayStationサポートに連絡する。それまでにパスワード変更、支払方法の削除と購入履歴の確認、購入時のパスワード要求、二段階認証の有効化を済ませる。二段階認証が破られたかどうかは確認されておらず、入り口は特定されていない。
今回の話で一番重いのは、乗っ取りの手口ではなく「自分では消せない」という公式仕様だ。原因が分からない以上、ユーザーにできるのはファミリー管理を今日見ることと、財布につながる設定を全部締めること。SIEが沈黙している間、確認の手間は全部こちら持ちになる。
設定画面を開くのに1分もかからない。読み終わったら、PS5の電源を入れてほしい。
あわせて読みたい
小田のっこ













コメントを残す