あの日から約6年。フォートナイトが、ついにiPhoneのApp Storeに帰ってきた。2020年8月にEpic GamesとAppleの対立によって配信停止になって以来、iOSユーザーは新規インストールができない状態が続いていた。それが2026年5月19日、オーストラリアを除く全世界のApp Storeで配信が再開されたのだ。
世界最大規模のバトルロイヤルゲームが再びスマートフォンで遊べるようになった意義は大きい。基本プレイ無料のため、インストールさえすれば今日から遊び始められる。PCやコンソールを持っていないユーザーにとっては、待ちに待った復帰だろう。
ただし、この復帰はEpicとAppleの訴訟が「最終局面」に入ったことを背景にしている。手数料問題・外部決済制限をめぐる戦いはまだ終わっていない。フォートナイトが「なぜ消えていたのか」「なぜ今戻ってきたのか」を整理しておこう。
フォートナイトがApp Storeに復帰!何年ぶり?経緯をおさらい
フォートナイトのApp Store配信停止は2020年8月にさかのぼる。Epic GamesがAppleの規約に違反する形で独自の決済システムをゲーム内に導入したことが発端だ。Appleはこれを規約違反と判断し、App StoreからフォートナイトをBANした。これに対してEpic Gamesは訴訟を提起し、両社の法廷闘争が始まった。
それから約6年。2026年5月19日、オーストラリアを除く全世界のApp Storeでフォートナイトの配信が再開された。基本プレイは無料で、ダウンロードすればすぐに遊び始められる。iPhoneユーザーとしては、久々に「スマホでフォートナイト」という選択肢が戻ってきたわけだ。
Tim Sweeney氏(Epic Games CEO):「私たちはこれを世界的なApple税の終焉の始まりと見なしています。世界中のあらゆる管轄区域で競争がデジタルストアと支払い市場のあらゆる場所に回復されるまで、私たちは戦いを続けます」
引用元:4Gamer.net
「Apple税の終焉の始まり」という強い言葉に、Epicの本気度が滲む。この復帰はゲーム業界全体のプラットフォーム手数料問題に直結しており、単なるゲームのアップデートとは次元が違う話だ。スポットギークス的には、フォートナイトの復帰よりも「なぜ今なのか」という背景のほうが気になるところだ。
オーストラリアだけなぜ未配信?Apple訴訟の現状
今回の全世界復帰でひとつ気になる点がある。オーストラリアだけが対象外になっているのだ。理由は現地での訴訟の経緯にある。Epic Gamesはオーストラリアでの訴訟でAppleに勝訴しており、Appleの規約が「違法」と認定されている。しかしAppleはその判決を現在も無視して施行を続けており、結果としてオーストラリアでは依然として配信されないままだ。
判決が出ているのに配信されない──この矛盾した状況は、Apple対Epicの戦いがいかに根深いかを示している。他国での配信再開を「Appleが折れた」と読み取るのは早計だ。訴訟はまだ最終局面にあり、Appleがコスト構造を開示させられる段階に近づいているという見方もある。
| 出来事 | 時期 |
|---|---|
| Epic が独自決済導入→App Store配信停止 | 2020年8月 |
| Epic vs Apple 訴訟が本格化 | 2020年〜 |
| オーストラリアでEpic勝訴(Apple規約が「違法」と認定) | 判決済み |
| オーストラリア除く全世界のApp Storeで配信再開 | 2026年5月19日 |
EpicとAppleの戦いはどこへ向かうのか?
Epic Gamesはこの復帰を「Apple税の終焉の始まり」と位置付けている。App Storeの30%という手数料が不当かどうか、外部決済へのリンクをアプリ内に置けるかどうか──これらはEpicだけでなく、世界中のアプリデベロッパーが注目している問題だ。
Epicの声明には「Appleがコストを公開せざるを得なくなれば、世界中の政府が不当な手数料を容認しなくなる」とある。つまりこの訴訟は、フォートナイト1本の話ではなく、デジタルストア全体の商慣行を変えようとする戦いだ。Appleが次にどう動くかで、スマートフォンゲーム市場の構造が変わる可能性がある。
フォートナイトのiPhone復帰を「単にゲームが戻ってきた」と思っているなら、少し見方を変えてほしい。これは業界の地殻変動の入り口かもしれない──そう考えながらプレイすると、また違った感慨があるはずだ。
まとめ:フォートナイトがiPhoneに帰還、しかし戦いはまだ続く
フォートナイトが約6年ぶりにApp Storeへ帰還したことは素直に喜ばしいニュースだ。しかしこれはEpic vs Appleの「終わり」ではなく「最終章の始まり」に過ぎない。手数料問題・外部決済制限は今後も業界を揺るがすテーマであり続ける。iPhoneで久々にドロップキックを決めながら、その背景に思いを馳せてみてほしい。
Apple税の終焉が本当に来るとしたら、その日は業界史に刻まれるはずだ。
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スニッカー北村









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