メタルギアシリーズのどれから始めればいいか——この問いは、思っているより難しい。
1987年のMSX2版『メタルギア』から始まり、現在まで30年以上にわたってリリースされ続けてきたシリーズには、ステルスの名作、哲学的なSF大作、爽快アクションのスピンオフまで多彩なタイトルが存在する。累計販売本数は6,330万本超(2025年6月時点)を記録しており、コナミを代表するIPのひとつであることは疑いない。2023年10月には「METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1」(税込7,480円)がPS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Steamで発売され、往年の名作に現行機から手軽にアクセスできる環境も整った。
問題は選択肢が多すぎることだ。どのタイトルも個性が強く、「1本目に何を選ぶか」で体験が大きく変わる。スポットギークス編集部は今回、シリーズ全タイトルを対象に「遊びやすさ・グラフィック・鬼畜度・やり込み度」の4軸で採点し、本当におすすめできるTOP10を厳選した。
採点の「鬼畜度」が高いほどゲームとしての歯ごたえがあるという意味で、難しさを求めるプレイヤーにとっては加点要素となる。「遊びやすさ」は操作の直感性や初心者への入りやすさを示す。自分がどの軸を重視するかで選ぶべき1本が変わってくるはずだ。
「メタルギアシリーズを遊んでみたいけど何から始めていいかわからない」という人は第3位のMGライジングか第1位のMGS3から始めてほしい。理由は記事内で説明する。
【メタルギアシリーズ】全10作 4軸採点 比較一覧
遊びやすさ・グラフィック・鬼畜度・やり込み度の4軸(各100点満点)で採点した。「鬼畜度」は高いほど歯ごたえがある証明で、ゲームが得意なプレイヤーにとっては加点要素だ。合計点だけでなく、自分が重視する軸で選んでほしい。
| 順位 | タイトル | 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | MGS3: スネークイーター | 85 | 75 | 88 | 92 | 340 |
| 2位 | MGSV: ファントムペイン | 90 | 97 | 68 | 82 | 337 |
| 3位 | MG Rising: リベンジェンス | 93 | 80 | 82 | 78 | 333 |
| 4位 | MGS1 | 80 | 60 | 85 | 80 | 305 |
| 5位 | MGS2: サンズ・オブ・リバティ | 82 | 68 | 80 | 70 | 300 |
| 6位 | MGS4: ガンズ・オブ・ザ・パトリオット | 82 | 85 | 65 | 65 | 297 |
| 7位 | Peace Walker HD | 78 | 68 | 72 | 78 | 296 |
| 8位 | MGSV: Ground Zeroes | 87 | 92 | 70 | 40 | 289 |
| 9位 | メタルギア2 ソリッドスネーク | 60 | 35 | 82 | 68 | 245 |
| 10位 | メタルギア(1987) | 55 | 30 | 75 | 60 | 220 |
注目は1位MGS3の「やり込み度92点」だ。ジャングルサバイバルのシステム、全ボスとのランナーバトル、蛇皮コレクションなど、本編クリア後も遊び続けられる要素が際立っている。一方3位MGライジングは「遊びやすさ93点」がシリーズ最高で、アクションゲームが好きなプレイヤーには最短でシリーズの面白さを体感できる入口だ。
【第1位】MGS3: スネークイーター|やり込み度92点・シリーズ最高傑作の呼び声高いジャングルサバイバル
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 85 | 75 | 88 | 92 | 340 |
2004年12月16日にPS2で発売されたステルスアクションゲーム。現在はMETAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1(税込7,480円)に収録されており、PS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Steamで遊べる。Metacriticスコアは94点(PS2版)と、シリーズ屈指の批評家評価を誇る。2025年8月には全面リメイク版「メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター」が発売され、同作もMetacriticで平均86点を獲得している。
MGS3が「シリーズ最高傑作」と称される理由は、ゲームシステム・ストーリー・ボスデザインの三拍子が完璧に噛み合っているからだ。ジャングルを舞台にした「サバイバル要素」——食料の確保、傷の治療、カモフラージュパターンの変更——がステルスゲームプレイに自然に統合されており、従来の「廊下ステルス」から「生態系の一部になって潜む」体験へと昇華されている。初めてこのシステムに触れたとき、ゲームがこれほど「その場所にいる感覚」を演出できるとは思っていなかった。
ストーリーは「師匠・ザ・ボスと弟子・ネイキッド・スネーク(後の大蛇)の対立と悲劇」を軸にした冷戦スパイ劇で、メタルギアシリーズの中でも最も感情的な完結を見せる。ラストのエンディングシーンは多くのプレイヤーが「ゲーム史上最高の結末のひとつ」と挙げており、スポットギークス編集部もその一員だ。クリア後に訪れる静けさは、ほかのどのゲームでも味わったことのないものだった。
- Metacritic94点・シリーズ最高峰のストーリー完成度
- サバイバル・カモフラージュ・ボス戦すべてが噛み合った設計
- マスターコレクション収録で現行機から7,480円でプレイ可
- 操作方法がやや独特で慣れるまで時間がかかる
- シリーズ未経験者は世界観の予備知識がなくてもOKだが、MGS1を先に遊ぶと背景がより深く理解できる
【第2位】MGSV: ファントムペイン|グラフィック97点・ステルスゲーム史上最高のゲームプレイ自由度
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 90 | 97 | 68 | 82 | 337 |
2015年9月2日にPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PCで発売されたオープンワールドステルスアクション。Metacriticスコアは93点で、「ステルスゲームのゲームプレイ完成形」として批評家・ファン双方から高い評価を受けている。Steamではセールで1,000円以下になることも多く、コストパフォーマンスはシリーズ最高クラスだ。
グラフィック97点の評価は、現行機で今プレイしても通用するビジュアルクオリティに由来する。FOXエンジンによる開かれたアフガニスタンとアフリカの大地、昼夜サイクルと天候変化、NPCのAI——これらが組み合わさって「本当に存在する戦地に潜入している」感覚を作り出す。スネーク(ヴェノム・スネーク)の行動の自由度は圧倒的で、攻略方法が無数にある。
一方、ストーリーは「小島秀夫とコナミの確執による未完成」という事情があり、第2章以降は明らかに開発が途中で止まった痕跡がある。ゲームプレイとしては文句なしの傑作、ストーリー体験としては「不完全な傑作」と評するのが正直なところだ。シリーズの文脈とは切り離して「ステルスゲームの究極形」として遊ぶのが最も満足度が高い。
- Metacritic93点・ステルスゲームのゲームプレイ自由度はシリーズ最高
- FOXエンジン採用・現行機でも通用するグラフィック97点
- マザーベース育成・100時間超のやり込み要素が充実
- ストーリーは第2章以降が未完成・消化不良感が強い
- MGSシリーズ入門としては世界観を理解せずに始めると置いてけぼりになりやすい
【第3位】METAL GEAR RISING: REVENGEANCE|遊びやすさ93点・Steamで96%圧倒的好評の爽快アクション
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 93 | 80 | 82 | 78 | 333 |
2013年2月にPS3/Xbox 360で発売(PC版は2014年1月)。プラチナゲームズ開発のアクションゲームで、Steamのユーザーレビューは68,000件超・96%が好評の「圧倒的に好評」を獲得している(2026年5月時点)。主人公は雷電(ライデン)で、メタルギアシリーズのステルスゲームとは完全に異なるハイスピードサイバー忍者アクションゲームだ。
「遊びやすさ93点」はシリーズ最高評価だ。ステルスゲームの複雑な仕組みなしに、すぐにコントローラーを握って爽快感を体験できる。「斬撃モード」で敵や障害物を自由に切り刻むシステムは、2013年のゲームとは思えないほど完成されており、「切る」という動作がこれほど気持ちいいゲームはそう多くない。クリア時間は約7時間とコンパクトで、1日でクリアして難易度を上げて2周目に挑める設計だ。
BGMのロック・メタルサウンドとボス戦の演出は伝説的なクオリティで、「Rules of Nature」「Collective Consciousness」「It Has to Be This Way」などのトラックはゲーム音楽史に刻まれる名曲ぞろいだ。「メタルギアシリーズを遊んだことがないアクションゲーム好き」に最初に勧める1本はこれだと断言する。


- Steam96%圧倒的好評・シリーズ入門アクションとして最適
- クリア時間約7時間・コンパクトに爽快感を体験できる
- ボス戦BGMはゲーム音楽史に残る名曲ぞろい
- ステルス要素がほぼなくMGSシリーズとは別物のゲーム体験
- ボス戦後半の難易度が急上昇・アクションが苦手な人には鬼畜区間あり
【第4位】MGS1(メタルギアソリッド)|ステルスゲームの原点・PS1時代のゲームデザイン革命
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 80 | 60 | 85 | 80 | 305 |
1998年9月3日にPS1で発売。Metacriticスコアは94点で、「3Dアクションアドベンチャーのゲームデザイン革命」と称された作品だ。現在はマスターコレクションVol.1(7,480円)のINTEGRAL版として収録されており、現行機で遊べる。シリーズを時系列順でなく「発売順」にプレイするならここから始めるのが正道だ。
MGS1の価値は、「ゲームが物語を語る」という体験を1998年の時点で完成させていた点にある。コーデックを使ったキャラクター同士の会話劇、敵AIの视野判定、そしてサイコマンティスによる「コントローラーを2Pポートに差し替えろ」という伝説的な演出——これらはゲーム史に刻まれるアイデアだ。サイコマンティス戦を知らずに攻略しようとして詰まった経験のあるプレイヤーは数知れない。
グラフィックはPS1時代のポリゴンなので現代の目には古く見えるが、ゲームデザインの完成度は今でも通用する。「ゲームの歴史を知りたい」「小島秀夫という作家の原点を体感したい」というプレイヤーには不可欠な1本だ。
- Metacritic94点・ゲーム史を変えたステルスアクションの原点
- サイコマンティス戦など語り継がれる伝説的演出が多数
- マスターコレクション収録で現行機からプレイ可
- PS1世代のグラフィックのため現代目線では古さを感じる
- ボス戦の一部に「知らないと詰む」理不尽な仕掛けあり
【第5位】MGS2: サンズ・オブ・リバティ|批評家Metacritic96点・物議を醸したシリーズ最高傑作論の対象
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 82 | 68 | 80 | 70 | 300 |
2001年11月29日にPS2で発売。批評家のMetacriticスコアはシリーズ最高の96点(PS2版)を叩き出し、当時のゲーム批評の最高峰を記録した。マスターコレクションVol.1にHD版が収録されており、現行機でプレイ可能だ。主人公がMGS1の英雄・ソリッド・スネークから雷電(ライデン)に交代するという発売直前まで隠された演出は、当時のゲーマーに衝撃を与えた。
MGS2の真価はストーリーにある。「情報管理社会への批判」「メディアとフィクションによる現実の歪曲」「主体的に考えることの重要性」——2001年の作品でありながら、SNSが社会を席巻する2020年代に読み直すと、その先見性に鳥肌が立つ。MGS2というゲームは、発売当時より今の時代のほうが深く刺さる稀有な作品だと断言する。
ゲームプレイとしてはMGS1の洗練版で、操作性が向上し戦闘の柔軟性が増している。「雷電が嫌い」という声が根強いが、クリア後に振り返ると雷電というキャラクターの設計意図が見えてくる構造になっている。
- 批評家Metacritic96点・シリーズ最高批評スコア
- 情報社会・フィクションへの哲学的批評が2020年代に再評価中
- マスターコレクション収録で現行機プレイ可・ゲームプレイはMGS1の洗練版
- 主人公交代で当時のファンには不評だった経緯あり・好みが分かれる
- MGS1未プレイで始めると物語の背景が理解しにくい
【第6位】MGS4: ガンズ・オブ・ザ・パトリオット|シリーズの総決算・PS3専用だったが今も伝説
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 82 | 85 | 65 | 65 | 297 |
2008年6月12日にPS3専用タイトルとして発売。Metacriticスコアは94点で、PS3世代のゲームとしてはトップクラスの評価を得た。老いたソリッド・スネークの最後の戦いを描いたシリーズの「完結編」だが、現在もPS3専用のままでありマスターコレクション非収録という事情がある。現在プレイするにはPS3本体または中古ソフトが必要で、入手性の面で他タイトルに遅れを取るのが正直なところだ。
それでもMGS4がこのランキングに入るのは、シリーズファンにとっての「最終回」としての完成度が抜群だからだ。MGS1〜MGS3のキャラクターが再集結し、積み上げられた伏線が回収される演出は、シリーズを追い続けたプレイヤーだけが体験できる特別な感動だ。オタコン・スネークの最後のシーン——このゲームに感動したことは、今でも鮮明に覚えている。

- Metacritic94点・MGS1〜3の伏線をすべて回収するシリーズ最高の「完結感」
- 各地を転戦するシナリオ設計と演出力はシリーズ屈指
- シリーズを1〜3とプレイしてからの感動は他のゲームでは代替不可能
- PS3専用・現在も現行機対応版なし・入手はPS3本体か中古ソフトが必要
- ムービーが非常に長くゲームよりも映画に近い体験
【第7位】METAL GEAR SOLID PEACE WALKER HD EDITION|PSPの傑作がHD化・マザーベース経営の原型
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 78 | 68 | 72 | 78 | 296 |
2010年にPSP向けに発売され、後にPS3/Xbox 360用のHD版(Metal Gear Solid HD Collection収録)がリリースされた。Metacriticスコアは89点(PSP版)で、PSPタイトルとしては異例の高評価を得た。ビッグ・ボス(ネイキッド・スネーク)を主人公にした1974年コスタリカを舞台のステルスアクションで、後のMGSV「マザーベース育成システム」の原型がここに詰まっている。
PSPという携帯機向けに設計されたため、ミッション形式で小刻みに進行できるのが特徴だ。短い時間でプレイを中断・再開しやすく、仕事や学業の合間に遊ぶのに向いている。シリーズで最も「放置・育成ゲーム」の側面が強く、兵士の勧誘と基地強化に夢中になるタイプのプレイヤーには特に刺さるタイトルだ。
- マザーベース育成・兵士スカウトシステムの原型が詰まった隠れた名作
- ミッション形式で隙間時間でも遊べる設計
- ビッグ・ボスの物語としてMGS3の続きを知れる重要作
- HD Collection版は現在入手手段が限られる(PS3/Xbox 360)
- PSP時代の設計のためボス戦が繰り返し要素になりやすい
【第8位】MGSV: Ground Zeroes|遊びやすさ87点・ファントムペインへの最高の前菜
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 87 | 92 | 70 | 40 | 289 |
2014年3月に発売されたMGSVの前日譚・プロローグ作品。価格は現在Steam/PS Storeで約1,080円(税込)前後で購入でき、ファントムペインを遊ぶ前の「試食版」として最適だ。ファントムペインと同じFOXエンジン・同じ操作システムを採用しており、本編の操作感覚を低コストで体験できる。
メインミッション1つ・サイドオプス複数で構成されており、本編クリアは1〜2時間程度。やり込み度40点というスコアはこの短さゆえだが、「ファントムペインへの期待を高める」という目的に限れば100点だ。エンディングの衝撃はMGSシリーズの中でも屈指のもので、「なぜファントムペインの主人公がスネークなのか」という伏線をこの作品が担っている。
- 約1,080円・ファントムペイン前にプレイすべきプロローグ
- FOXエンジンのグラフィック92点・ファントムペインの操作感を最安価で体験
- エンディングの衝撃がファントムペインへの動機づけになる
- やり込み度40点・コンテンツ量が少なく単独作品として遊ぶには物足りない
- ファントムペインとセットで遊ぶことが前提の作品設計
【第9位】メタルギア2 ソリッドスネーク|シリーズ世界観の礎・MSX2で描いた物語の深さ
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 60 | 35 | 82 | 68 | 245 |
1990年にMSX2向けに発売。マスターコレクションVol.1に収録されており現行機でプレイ可能だ。初代メタルギアの続編で、「ビッグ・ボス」の正体とソリッド・スネークの宿命が本格的に描かれた作品であり、後のMGS1〜MGS4の物語の土台を築いた重要作だ。
1990年のMSX2ゲームとしてグラフィックは当然古く(35点)、操作も現代基準では不便だ。しかし「ゲームが語るストーリー」の水準は当時のゲームとしては驚異的で、後のシリーズのすべてのテーマが萌芽として詰まっている。シリーズを深く知りたいプレイヤーへの「必修科目」として紹介しておく。
- マスターコレクション収録・現行機から手軽にプレイ可
- MGS1〜4の物語の土台を知れるシリーズ必読の歴史的作品
- ビッグ・ボスの正体とスネークの宿命が初めて本格描写される
- 1990年のMSX2ゲーム・グラフィックと操作性は現代基準では厳しい
- 「シリーズの歴史を知りたい」という目的がないと途中でつらくなる
【第10位】メタルギア(1987)|すべての始まり・ステルスゲームというジャンルを生んだ原点
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 55 | 30 | 75 | 60 | 220 |
1987年にMSX2向けに発売(後にファミコン版もリリース)。「ステルスゲーム」というジャンルを世界で初めて確立した作品であり、コナミの小島秀夫監督のデビュー作だ。マスターコレクションVol.1に収録されており、MSX2版とFC/NES版の両方を現行機でプレイできる。
現代的なグラフィックや快適な操作性は当然期待できないが(グラフィック30点)、1987年に「戦わずして敵の目を欺いて突破する」というゲームの核心を作り出した発明の大きさは計り知れない。シリーズファンなら「原点を体感する」目的でプレイする価値がある。ゲームの歴史を語るなら、この作品を避けて通れない。
- ステルスゲームというジャンルの原点・ゲーム史的価値が絶大
- マスターコレクション収録で現行機からプレイ可能
- シリーズファンなら「原点体験」として通っておきたい一作
- 1987年のMSX2ゲーム・快適さは現代基準では期待できない
- 純粋なゲームとして楽しむよりも「歴史体験」として割り切るべき作品
まとめ|メタルギアシリーズおすすめランキングTOP10【スポットギークス総評】
今回の採点で際立ったのは「始め方によって体験が大きく変わるシリーズ」という特性だ。ステルスゲームとして入るならMGS3から、アクションとして入るならMGライジングから、ゲームプレイの自由度で入るならMGSVから——3つの入口それぞれに最高の体験が用意されている。「シリーズのどれから始めればいいか」という問いに対しては、スポットギークスとして「第3位のMGライジングが最もハードルが低く、第1位のMGS3が最もシリーズらしい体験」と答えることにしている。
2023年発売のMETAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1(税込7,480円)はPS5/Switch/Xbox/Steamに対応しており、MGS1・MGS2・MGS3の3作品を1本で体験できる。入門にはこのコレクションが圧倒的にコストパフォーマンスが高い。MGSVとMGライジングはSteamのセールで1,000円前後まで下がることがあり、こちらも狙い目だ。
小島秀夫というゲームデザイナーが作り上げたこのシリーズは、ゲームが「映画的表現」と「インタラクティブなゲームプレイ」を両立できることを証明し続けた。2025年にはMGS3リメイク「メタルギア ソリッド デルタ」も発売されており、シリーズへの入口はかつてないほど広がっている。まだ遊んでいないタイトルがあるなら、今こそ最高の入口を選んで飛び込んでほしい。
メタルギアシリーズTOP10の採点結果は、1位MGS3(340点)・2位MGSV TPP(337点)・3位MGライジング(333点)となった。シリーズのベストは「物語の完成度ならMGS3、ゲームプレイの完成度ならMGSV、爽快さと入りやすさならMGライジング」の3択だ。2023年発売のマスターコレクション Vol.1(税込7,480円)を軸に、自分の入口に合った1本を選んでほしい。
どのタイトルから入っても、メタルギアシリーズは「ゲームが芸術になりえる」ことを教えてくれる。
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スニッカー北村













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