PS5・Xboxのダブル失速——2026年値上げが招いたゲームハード25年ぶりの最低記録【2026年6月】

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「PS5が売れなくなった」——この事実を突きつけるデータが2026年6月、米国のゲーム市場調査会社Circanaから公開された。2026年5月の米国PS5販売台数は前年同月比58%減。消費額ベースでも43%減を記録し、5月のPS5販売としては2000年以来25年ぶりの最低水準に落ち込んだ。

原因は明白だ。2026年4月2日に実施された大幅値上げだ。PS5本体(標準モデル)の日本価格は97,980円まで上昇し、発売時の54,978円から約1.8倍になっている。米国でも$649.99という強気な値付けが続く中、消費者の判断は明快だった——「買わない」という選択だ。Steam Deckと過ごす時間が長いわたしにとっても、この動きは他人事ではない。

この記事では、2026年のゲームハード市場で起きていることを数字で整理し、PS5・Xbox・Switch 2それぞれの現状と今後を読み解く。

ゲームハード市場の「値上げの連鎖」が何をもたらしているのか。数字が全てを語っている。

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2026年6月26日

PS5の2026年5月米国販売台数が25年ぶりの最低記録——何が起きたのか?

Circanaが公開した2026年5月の米国ゲーム市場データによると、PS5の販売台数は前年同月比58%減、消費額は43%減を記録した。「5月のPS5販売台数として2000年以来25年ぶりの最低水準」というデータは、PlayStation陣営にとって歴史的な打撃だ。

ただし市場全体が冷え込んだわけではない。5月の米国ゲームハード消費額は2億4,900万ドル(約403億円)で、前年同月比38%増だった。市場を盛り上げたのはほぼ全てSwitch 2の貢献で、PS5が沈むほどSwitch 2との対比が際立つ二極化の構図が鮮明になった。

ハード 台数 前年比 消費額 前年比 5月順位
Nintendo Switch 2 大幅増 大幅増 台数・売上 1位
PS5 ▲58% ▲43% 台数・売上 2位
Xbox Series X|S ▲12% +7% 台数・売上 3位

Xboxも台数ベースで12%減と振るわず、5月としての最低記録を更新している。消費額が7%増だった点は、高価格帯モデルの比率が上がっている可能性を示唆する。PlayStation・Xbox双方が台数を落とし、Switch 2だけが市場を押し上げている——これが2026年5月の実態だ。

2026年4月の値上げ内容——PS5はいくら上がったのか?

2026年4月2日、SIEは日本を含む世界各地でPS5・PS5 Pro・PlayStation Portalの価格を改定した。AI普及による半導体メモリコストの高騰が主な理由とされている。

モデル 改定前(日本) 改定後(日本) 差額
PS5(標準) 79,980円 97,980円 +18,000円
PS5(デジタル) 72,980円 89,980円 +17,000円
PS5 Pro 119,980円 137,980円 +18,000円
日本語専用デジタル 55,000円 55,000円(据え置き) 変更なし

PS5の発売時価格は54,978円だった。今や標準モデルで97,980円——発売からわずか数年で約1.8倍の価格になった。100,000円に迫るゲーム機を「気軽に買う」という感覚は、もはや一般的ではないだろう。「PS5 デジタル・エディション 日本語専用モデル」は55,000円(税込)で据え置きとなった唯一の例外だが、機能制限があることも忘れてはならない。

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2026年6月26日

Switch 2が市場を独占——12ヶ月累計590万台・米国歴代2位のペース

PS5とXboxが記録的な販売低迷に苦しむ中、Nintendo Switch 2は快進撃を続けている。発売から12ヶ月間の米国累計販売台数は590万台に達し、米国史上2番目に速く売れるゲーム機という歴史的な記録を打ち立てた。5月の米国ハードウェア市場では台数・売上高ともに首位を独占している。

皮肉なことに、Switch 2も2026年5月以降に値上げを実施している。日本国内の販売価格が49,980円から59,980円(税込)へと1万円引き上げられた。それでも売れ続けているのは、ソフトラインナップの充実と「据え置き・携帯どちらでも遊べる」という価値提案が依然として強力に機能しているからだ。

日本市場への影響——「全ハード値上げ」の時代が到来した

日本市場に目を向けると、2026年はゲームハードの「全方位値上げ」の年として記録されることになる。PS5(標準モデル)97,980円、PS5 Pro 137,980円、Switch 2が59,980円——10万円に迫るゲーム機が当たり前になった状況は、数年前には想像しにくかった。

米国の5月ゲームソフト市場ではモバイル・追加コンテンツを除く売上で「007 ファースト・ライト」が首位、「Forza Horizon 6」が2位だった。ソフト市場自体は動いているが、ハードの販売失速が長引けばプラットフォーム全体の体力に影響する。「ゲームハード氷河期の予感」という表現がエキスパートの間で出始めているのも、根拠のない話ではない。

まとめ——「全ハード値上げ」時代にゲーマーはどう動くか

2026年5月、PS5の米国販売台数は25年ぶりの最低を記録した。4月2日の大幅値上げ(日本では最大+18,000円)が直撃した結果だ。Xbox Series X|Sも台数12%減と苦戦が続く。市場の勝者はSwitch 2ただひとつで、590万台・米国歴代2位というペースで快走している。

ただしSwitch 2も値上げに踏み切ったことは忘れてはならない。「ゲームハードは高い」という認識がユーザーの間に定着しつつある今、次の一手は各プラットフォームのソフトラインナップの充実度にかかっている。PS5が反転攻勢に出るとすれば、それはソフトの力しかない。

SPOTGEEKS VERDICT

PS5が97,980円になった時点で、これはもう「気軽に買うゲーム機」ではない。高級家電を買う覚悟が必要な価格帯に突入してしまった。Switch 2の躍進は価格だけでなく「携帯できる体験」と「遊べるソフトの数」が評価された結果で、同じ値上げでもユーザーの受け取り方がまるで違う。池袋で友達にPS5とSwitch 2どっちか聞いたら、全員Switch 2って言ってたのはそういうことだと思う。

ゲームハードは今、「コスパで選ぶ時代」に入った。PS5の次の一手に注目だ。(2026年6月27日時点の情報)

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WRITER
小田のっこ

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