「ロマサガ、結局どれから遊べばいいんだ」——この質問に、いま明確な答えが出せる状況になった。2024年10月24日に発売された『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』が、フル3Dリメイクとして完成度の高い仕上がりを見せたからだ。
加えて2027年2月16日には、『ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド』の発売も控えている。シリーズは完全に「現役」の状態にある。
この記事では、現行機やスマホでいま購入・プレイできる『ロマンシング サガ』5作を、遊びやすさ・グラフィック・鬼畜度・やり込み度の4軸100点満点で採点しランキングした。加えて2027年発売予定の最新作も番外編として扱う。
オレは40代半ばで、スーパーファミコンの箱を開けてロマサガ1をぶち込んだ世代だ。あの「何をしていいかわからない」感覚に打ちのめされた側の人間として、初心者がどこから入るべきかは真面目に考えてきたつもりである。情報はすべて2026年9月時点のものだ。
なお本ランキングは「ロマンシング サガ」を冠するタイトルに絞っている。『サガ フロンティア』『サガ スカーレット グレイス』といったサガシリーズの他作品は対象外とした。また未発売のタイトルは採点せず、番外編で扱う。
ロマンシング サガ 全5作 採点比較一覧
4つの観点で各作品を100点満点で採点した。「鬼畜度」は高いほど難しいという意味なので、初めてロマサガに触るならここが低い作品から入るのが安全だ。合計点だけでなく、自分が重視する軸で選んでほしい。
| タイトル | 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 |
|---|---|---|---|---|
| ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン | 94 | 92 | 70 | 92 |
| ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター | 86 | 82 | 80 | 94 |
| ロマンシング サガ3(HDリマスター版) | 84 | 78 | 74 | 90 |
| ロマンシング サ・ガ2(リマスター版) | 76 | 72 | 88 | 88 |
| ロマンシング サガ リ・ユニバース | 90 | 74 | 60 | 86 |
読み方のポイントは2つある。ひとつは遊びやすさ・グラフィックの両方で最高点を取っているのが『リベンジオブザセブン』(94点/92点)だという点。3Dリメイクの強みがそのまま数字に出ている。もうひとつは鬼畜度で『ロマンシング サ・ガ2』リマスター版が88点と高いこと。1993年当時のバランスをほぼそのまま持ってきているからだ。
それでは第5位から見ていこう。
【第5位】ロマンシング サガ リ・ユニバース|スマホで続く23年ぶりの完全新作
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 90 | 74 | 60 | 86 | 310 |
2018年12月6日に配信が始まったiOS/Android向けのタイトルだ。配信元はスクウェア・エニックス、開発元はアカツキ。配信前の時点で事前登録者数70万人を突破していた。
内容は移植でもリマスターでもない。『ロマンシング サガ3』から300年後の世界を描く完全新作であり、当時「23年ぶりのロマンシング サガ完全新作」として扱われた作品である。
そして重要なのは、いまも動いているという点だ。2026年5月29日には「7.5周年記念 神楽 第1弾」が開催され、同年3月27日には新章「こよみ編」が開幕、7月10日には『ファイナルファンタジー レコードキーパー』とのコラボも実施されている。配信開始から7年以上、現役で運営が続いている。
スマホで触れる手軽さから遊びやすさは90点と高い。一方でグラフィックは据置機のリメイク群には及ばず74点。鬼畜度60点は、シリーズのなかでは最も間口が広いという意味だ。
- 移植ではなく『ロマサガ3』の300年後を描く完全新作
- スマホで遊べるため導入のハードルが最も低い
- 2018年12月6日の配信開始から7年以上、運営が継続中
- 買い切りの据置機タイトルとは遊びの設計が異なる
- 7年以上続く運営型のため過去コンテンツの量が膨大
【第4位】ロマンシング サ・ガ2(リマスター版)|皇位継承システムを原作のまま味わう
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 76 | 72 | 88 | 88 | 324 |
原作は1993年12月10日にスクウェアから発売されたスーパーファミコン用RPG『ロマンシング サ・ガ2』だ。リマスター版は2016年3月24日にPlayStation Vita/iOS/Android向けに配信され、2017年12月15日にはNintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One/Windows(Steam)版も登場している。
本作を語るうえで外せないのが「皇位継承システム」だ。物語の進行や戦闘での全滅を契機に皇帝が世代交代し、次の世代へ能力や技が一部受け継がれていく。プレイヤーが育てるのは個人ではなく国家そのものという構造である。
フリーシナリオシステムと皇位継承システムの融合は、当時としてきわめて画期的だった。この設計思想があったからこそ、後年の3Dリメイクが成立している。
鬼畜度88点の理由は単純で、1993年当時のバランスがほぼそのまま残っているからだ。詰まるときは本当に詰まる。ただ、その理不尽さごと味わいたい人には、こちらが正解になる。オレは当時、七英雄に何度も蹂躙されて説明書を読み直した口だ。あれはあれで青春だった。
なお本作は配信時期とプラットフォームが複数にまたがっており、価格はストアごとに異なる。購入前に各ストアページで最新の金額を確認してほしい。
- 皇位継承システムを1993年当時の設計のまま体験できる
- Switch/PS4/Xbox One/Steam/Vita/スマホと対応機種が広い
- 3Dリメイクとの比較対象として価値が高い
- 難易度設定がなく原作準拠の厳しさがそのまま残る
- 同じ内容を遊ぶなら3Dリメイク版という選択肢もある
【第3位】ロマンシング サガ3(HDリマスター版)|130万本の名作が新エピソードつきで蘇る
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 84 | 78 | 74 | 90 | 326 |
原作の『ロマンシング サ・ガ3』は1995年11月11日にスクウェアから発売されたスーパーファミコン用RPGで、出荷本数は130万本。シリーズでも屈指のヒット作だ。
そのHDリマスター版が2019年11月11日に配信された。対応機種はPlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One/Windows 10/Steam/PlayStation Vita/iOS/Androidと非常に幅広い。
価格と追加要素
| プラットフォーム | 価格(税込) |
|---|---|
| PS4/Switch/Xbox One/Steam/Windows 10/PS Vita | 3,500円 |
| iOS/Android | 3,420円 |
3,500円という価格は、本ランキングのなかで最も手を出しやすい買い切り価格だ。そのうえでオリジナル版では語られなかった新エピソードが追加されており、単なる画質向上版にとどまっていない。
やり込み度90点は、8人の主人公それぞれで物語が変わるフリーシナリオの厚みを評価したものだ。閃きシステムと陣形バトルの噛み合いも、シリーズのなかで特に完成度が高い。
そして2027年2月16日には、この作品のフルリメイク『ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド』が控えている。ドット絵版で予習しておく価値は十分にある。

- 3,500円(税込)と本ランキング最安クラスの買い切り価格
- オリジナル版にない新エピソードを追加収録
- 対応機種が8プラットフォームと非常に広い
- 2027年のフルリメイク版の予習に最適
- グラフィックはドット絵ベースで3Dリメイクとは方向性が違う
- 2027年2月16日にフルリメイク版の発売を控えている
【第2位】ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター|やり込み度94点、8人の主人公と新仲間5人
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 86 | 82 | 80 | 94 | 342 |
2022年12月1日に発売されたリマスター作品だ(PC/Steam版は12月2日配信)。対応機種はPlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Steam/iOS/Androidで、価格はPS5/PS4/Switch/PCが5,830円(税込)、Android/iOSが5,380円(税込)となっている。
本作のもとになったのは、2005年に発売された『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』(PlayStation 2)。さらにその原典をたどると、1992年1月28日にスクウェアから発売されたスーパーファミコン用RPG『ロマンシング サ・ガ』(販売本数約97万本)に行き着く。シリーズに「フリーシナリオシステム」を初めて導入した作品であり、制作は河津秋敏のチームが担当していた。
リマスターで何が増えたのか
追加要素がとにかく多い。確認できているだけでも以下の通りだ。
- 新規プレイアブルキャラクター5人——アルドラ、シェリル、モニカ、マリーン、フラーマ
- 新ボス13体の追加
- 新装備——クロスクレイモア、月下美人
- 倍速機能・どこでもセーブの実装
- 新クラスの追加
やり込み度94点はここが理由だ。8人の主人公から選べるうえに仲間候補が増え、さらに新ボスまで用意されている。1周では到底終わらない。
そして倍速機能とどこでもセーブが効いている。ロマサガの厳しさは残しつつ、現代のプレイ環境に合わせた逃げ道はきちんと用意されている。遊びやすさ86点はそこを評価した。
ちなみに、ナイトハルト殿下とアルベルトの掛け合いに使われるボイスはリマスターで新規収録されたものだ。こういう細かい足し算をやってくるのが、この作品の律儀なところだと思う。

- 新規仲間5人・新ボス13体を追加した決定版
- 倍速機能とどこでもセーブで周回が快適
- フリーシナリオシステム発祥作の系譜を現行機で遊べる
- PS5/PS4/Switch/Steam/iOS/Androidに対応
- 5,830円(税込)と本ランキングでは高めの価格帯
- 難易度設定はなく手探りで進む設計は健在
【第1位】ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン|フル3Dで生まれ変わった「理想のリメイク」
| 遊びやすさ | グラフィック | 鬼畜度 | やり込み度 | 総得点 |
|---|---|---|---|---|
| 94 | 92 | 70 | 92 | 348 |
第1位は2024年10月24日(木)に発売された『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』だ。発売元はスクウェア・エニックス、開発は『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』を手がけた株式会社ジー。通常版の価格は6,820円(税込)である。
対応機種はPlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Steam(Steam版は10月25日)で展開され、2025年7月にはNintendo Switch 2版も発売、Nintendo Directでの発表と同時に即日配信された。いま最も入手しやすいロマサガと言っていい。
なぜこれを1位にしたか
理由は明快で、『ロマンシング サ・ガ2』の完全フル3Dリメイクでありながら、シリーズ独自のシステムを損なっていないからだ。
公式の説明によれば、壮大なストーリーと「サガ」シリーズ独自のシステムはそのままに、戦闘や成長要素の見直し、難易度設定の追加が行われている。原作ファンにも初めての人にも遊びやすいように再構築されたという位置づけだ。
特に大きいのが難易度設定の追加である。ロマサガ最大の参入障壁は「気づいたら詰んでいる」という設計にあった。それを選択制で緩和したのだから、遊びやすさ94点は妥当だろう。鬼畜度を70点に抑えたのも、この難易度選択があるからだ。
評価と売れ行き
評価も高い。AUTOMATONは本作を「理想のリメイク」として瞬く間に大人気と報じており、Steamの評価も「圧倒的に好評」の水準にある。
販売面の数字も確認できている。初週の販売本数はNintendo Switch版70,367本/PlayStation 5版32,157本/PlayStation 4版12,367本の合計114,891本。その後パッケージ版の累計は187,835本に達しており、発売後もじわじわ売れ続けている状況だ。
オレは原作を当時リアルタイムで遊んだ側だが、3D化された七英雄と対峙したとき、正直ちょっと震えた。ドット絵の記憶が、そのまま立体で殴りかかってくる感覚だ。……あの頃の自分に見せてやりたい。

- 難易度設定の追加でロマサガ最大の参入障壁を緩和
- 完全フル3Dリメイクでグラフィックは本ランキング最高評価
- PS5/PS4/Switch/Switch 2/Steamと対応機種が最も広い
- パッケージ版累計187,835本のロングセラー
- 通常版6,820円(税込)と本ランキング最高価格
- 原作のドット絵の雰囲気を求める人には方向性が異なる
【番外編】ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド|2027年2月16日発売予定の最新リメイク
ここからは番外編だ。未発売のため採点対象からは外しているが、ロマサガを語るうえで避けて通れない一本なので触れておく。
『ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド』は、1995年の『ロマンシング サ・ガ3』のフルリメイクにあたる作品だ。発売元はスクウェア・エニックス。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2027年2月16日(火)/Steam版は2月17日 |
| 対応機種 | Switch 2/Switch/PS5/Xbox Series X|S/Xbox on PC/Steam |
| 価格(税込) | 通常版7,480円/デジタルデラックス版10,780円/コレクターズエディション25,500円 |
| 主な変更点 | グラフィックの3D化/イベントシーンのフルボイス化/戦闘・ゲームシステムの再構築 |
注目はイベントシーンのフルボイス化だ。8人の主人公にはそれぞれ声が付く。ユリアン・ノール役は榎木淳弥、エレン・カーソン役は長谷川育美、サラ・カーソン役は本渡楓、トーマス・ベント役は江口拓也、ハリード役は小西克幸、ミカエル・アウスバッハ・フォン・ロアーヌ役は日野聡、モニカ・アウスバッハ役は鬼頭明里、カタリナ・ラウラン役は瀬戸麻沙美が担当する。ポドールイの領主レオニード役には子安武人が起用された。
また本作は東京ゲームショウ2026のスクウェア・エニックスブースで試遊出展される。会期は2026年9月17日から21日までで、体験特典として「ゆきだるまの保冷剤」が配布される予定だ。
いま『ロマンシング サガ3』HDリマスター版を遊んでおけば、2027年2月の答え合わせがそのまま楽しみになる。順番としては悪くない。

まとめ|初めてのロマサガは『リベンジオブザセブン』が最適解だ
最後に、順位と総得点をもう一度整理しておこう。
| 順位 | タイトル | 総得点 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 1位 | ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン | 348 | 通常版 6,820円 |
| 2位 | ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター | 342 | 5,830円/スマホ版5,380円 |
| 3位 | ロマンシング サガ3(HDリマスター版) | 326 | 3,500円/スマホ版3,420円 |
| 4位 | ロマンシング サ・ガ2(リマスター版) | 324 | 各ストアで確認 |
| 5位 | ロマンシング サガ リ・ユニバース | 310 | スマホ向けアプリ |
タイプ別の選び方はこうなる。
- 初めてロマサガに触る人:『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(6,820円)。難易度設定があり、PS5・PS4・Switch・Switch 2・Steamと選択肢も広い
- やり込みたい人:『ミンストレルソング リマスター』(5,830円)。新仲間5人・新ボス13体を追加
- 安く始めたい人:『ロマンシング サガ3』HDリマスター版(3,500円)。新エピソードつき
- 原作の厳しさを味わいたい人:『ロマンシング サ・ガ2』リマスター版。1993年当時のバランスが残る
- スマホで遊びたい人:『ロマンシング サガ リ・ユニバース』。『ロマサガ3』の300年後を描く完全新作
そして2027年2月16日には『ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド』が控えている。いまHDリマスター版で予習しておけば、フルボイス・3D化された世界がより深く刺さるはずだ。
ロマサガというシリーズは長らく「面白いが人を選ぶ」と言われ続けてきた。その評価をひっくり返したのが『リベンジオブザセブン』の難易度設定だ。フリーシナリオと皇位継承という尖った構造は一切薄めずに、詰みの怖さだけを選択制で外してきた。初週114,891本から累計187,835本へ伸びたパッケージ売上は、その設計が新規層に届いた証拠だろう。そして2027年2月にはロマサガ3のフルリメイクが控える。入門にも復帰にも、これ以上ないタイミングだ。
詰んで投げた過去がある人こそ、いちどリベンジオブザセブンに戻ってきてほしい。
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スニッカー北村














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