神山健治監督の新作ガンダムTVアニメ『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ)』は、2027年4月からテレビで放送されることが決まった。アニメーション制作はSOLA ANIMATIONで、監督とシリーズ構成を神山健治が務める。2026年9月14日に作品公式サイトが放送時期を発表し、同時に神山監督のインタビューも公開された。
本作はアニメとゲームで同じ世界を描く「RGプロジェクト」の中心となるタイトルだ。先に発売されるアクションゲーム『GUNDAM ROGUE ORBIT』(2027年3月5日発売)と世界観を共有していて、アニメはゲームの約100年前、つまり「始まりの時代」を担当する。宇宙世紀でも西暦でもない、まったく新しい世界線のガンダムということになる。
7月の発表時点では「2027年展開」としか書かれていなかった。今回それが「2027年4月・テレビ放送」に絞られたわけで、配信のみの作品ではないとはっきりしたのは大きい。サターンとドリキャスで育ったオッサンとしては、春クールに新作ガンダムが来るというだけで今から落ち着かない。
とはいえ、放送局や放送枠はまだ公表されていない。この記事では、2026年9月15日時点で公式に確認できる情報だけを整理する。そのうえで「神山健治はガンダムをどう作り直すのか」という問いを、最後にもう一度考えてみたい。
まずは放送時期と基本情報から見ていこう。※本記事は2026年9月15日時点の情報だ。
『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO』はいつ放送?放送局は決まった?
2027年4月からテレビ放送が始まる。ただし放送局と放送枠はまだ発表されていない。
作品公式サイトは2026年9月14日付のニュースで「2027年4月にテレビ放送が決定」と伝えている(2026年9月時点、公式サイト確認)。ファミ通やアニメ!アニメ!などの報道も同じ内容で、局名や曜日、時間帯を明かした媒体は見つからなかった。配信サービスについても今のところ発表はない。
読み方にも注意したい。表記は「XARX-ZERO」だが、公式の読みは「アレックスゼロ」だ。公式のハッシュタグも「#XARXZERO」と「#アレックスゼロ」の2つが使われているので、検索するときは両方を試すといい。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | 機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ) |
| 放送開始 | 2027年4月(テレビ放送) |
| 放送局・放送枠 | 未発表 |
| 監督・シリーズ構成 | 神山健治 |
| アニメーション制作 | SOLA ANIMATION |
| 製作 | バンダイナムコフィルムワークス |
| プロジェクト | RGプロジェクト(ゲーム『GUNDAM ROGUE ORBIT』と世界観を共有) |
| 初発表 | 2026年7月24日(YouTube「ガンダムチャンネル」) |
放送局と配信先がわからない限り、視聴の準備はできない。公式サイトとガンダム公式Xの続報は、こまめにチェックしておきたい。
監督・スタッフとキャストは誰?神山健治とSOLA ANIMATIONの布陣
監督・シリーズ構成は神山健治、SF設定監修は円城塔、主人公アズミ・レイの声は大塚剛央が担当する。
公式サイトのプロフィールによると、神山健治は1966年埼玉県生まれ。TVアニメ『攻殻機動隊S.A.C.』で監督とシリーズ構成を務めた。荒牧伸志と共同で『ULTRAMAN』(2019年)や『攻殻機動隊 SAC_2045』(2020年)も監督し、映画『ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い』(2024年)の監督も務めている。SFとアクションを両方こなす監督が、満を持してガンダムを手がけるわけだ。
| 役職・役名 | 担当 |
|---|---|
| 企画 | サンライズ |
| 原作 | 富野由悠季、矢立肇 |
| 監督・シリーズ構成 | 神山健治 |
| SF設定監修 | 円城塔 |
| ガンダムデザイン | 清水栄一 |
| キャラクターデザイン原案 | STATO |
| キャラクターデザイン・総作画監督 | 高須美野子 |
| 音楽 | 椎名豪 |
| アズミ・レイ(声) | 大塚剛央 |
キャストで発表されているのは、2026年9月15日時点で主人公アズミ・レイ役の大塚剛央だけだ。ヒロインやライバルの配役はまだ明かされていない。4月放送なら、PVの第2弾あたりでまとめて発表されるだろう。
ガンダムデザインの清水栄一、キャラクターデザイン原案のSTATO、音楽の椎名豪と、ビジュアルと音のスタッフも発表済みだ。人類とアポカリプスの戦いを、どんなメカと音で見せてくれるのか。PV第2弾が待ち遠しい。
どんな物語?「A.A.45年」とシリーズ独自の時間軸とは
地球を捨てた人類が、自己増殖する敵「アポカリプス」と戦うA.A.45年の物語だ。
公式サイトのSTORYによると、人類は太陽系の外からもたらされた「重力制御」「超光速通信」「マテリアライズ(イメージを物質にする技術)」の3つで繁栄した。ところが技術の源だった恒星間航行可能物体が暴走し、攻撃的な自己増殖系「アポカリプス」が生まれる。3か月の攻防のあと戦線は衛星軌道で動かなくなり、人類は地球を放棄。その年が「A.A.(アフター・アポカリプス)元年」と記録された。
物語はそれから45年後、月面で少年アズミ・レイが目を覚ますところから始まる。レイはアポカリプスの襲撃で両親を失った戦災孤児で、対アポカリプス最新鋭実験機「ガンダムZERO」(型番XARX-0)の専任パイロットになる。
太陽系外から飛来した恒星間航行可能物体(のちにアポカリプスと呼ばれる)と人類との地球での生存権をかけた戦いとその背景で展開する少年少女の葛藤と成長の物語です。
引用元:『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ)』公式サイト 神山健治監督インタビュー
「人と人の戦争」ではなく「人類と未知の敵の生存戦争」を軸にするのは、ガンダムとしてかなり思い切った選択だ。一方で「少年少女の葛藤と成長」という核はファーストガンダムから変わっていない。敵を変えても、描くのは戦場に放り込まれた子どもたちなのだろう。
同じインタビューで神山監督は、本作が「このシリーズ独自の時間軸」だと明言している。そのうえで主人公を「レイ」と名付けたのは、新しい世界でも彼こそが主人公だと直感的にわかってほしかったからだという。赤い色をまとったキャラクターも登場する、とも話している。アムロ・レイと“赤い彗星”を思い出さずにはいられない。古参ファンがニヤリとできる仕掛けだ。
なお、このインタビューはGizmodo(io9)やAUTOMATONに掲載された発言をまとめて、公式サイトが日本語で再掲したものだ。
ゲーム『GUNDAM ROGUE ORBIT』との関係は?発売日と機種
ゲーム『GUNDAM ROGUE ORBIT』はアニメの約100年後の世界を描き、2027年3月5日に発売される。
ファミ通が7月に報じた発表内容によると、アニメはゲームの物語の約100年前を舞台に、その世界の“起点”となる物語を担う。ゲーム公式サイトは「RGプロジェクト」を、神山健治監督と円城塔が作った共通の世界を、アニメやゲームなど複数の媒体で描く取り組みだと説明している。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | GUNDAM ROGUE ORBIT |
| 発売日 | 2027年3月5日(金) |
| 対応機種 | PlayStation 5 / Xbox Series X|S / Steam |
| ジャンル | アクション |
| 主人公・機体 | レクス/ガンダムヘリックス |
| アニメとの時代関係 | アニメの約100年後 |
| 価格 | 未発表 |
神山監督はインタビューで、両チームの連携の流れも説明している。まずゲーム側から「宇宙怪獣的な巨大メカとガンダムが戦う」という設定の提案があった。アニメ側がそれを受けて敵の正体と戦争の構造を組み立て、ゲーム側はその100年後の設定を作っていったという。つまり「敵のイメージ」はゲーム発、「世界の成り立ち」はアニメ発だ。
発売順ではゲームが1か月早いが、時代順ではアニメが先になる。ゲームで100年後の世界を遊んでからアニメで「起点」を知るか、放送を待つか。どちらから入っても楽しめそうだが、履修の順番に悩む春になりそうだ。
新作ガンダムに期待できる点と、気になる点は?
期待は神山監督の作家性と新しい世界設計。不安は放送局が未発表なことと、ゲームとの連動の分量だ。
期待できる点
- 宇宙世紀にも既存の世界線にもつながらない独自の時間軸。過去作を観ていなくても入りやすい
- 神山健治と円城塔による、骨太なSF設定
- 「レイ」という名前や赤いキャラクターなど、ファーストガンダムを思わせる仕掛け
- ゲームとアニメで同じ歴史を別の時代から描く、珍しい構成
7月の発表時に公開された神山監督のコメントには「令和の時代に大好きなガンダムをゼロから作る機会を得ただけで最高かよ!」という一文がある。企画の話が来たのは5年ほど前だというから、長い準備期間を経ての放送決定だ。ガンダム好きを公言する監督が「ゼロから」作ると言っているのだから、期待しないほうが無理だろう。
気になる点
- 放送局・放送枠・配信サービスが未発表で、どこで観られるかがまだわからない
- 話数やクール数も未発表
- アニメだけで話が完結するのか、ゲームの補完が必要なのかは不明
- 「人類対未知の敵」という構図が、従来のガンダムファンにどう受け止められるか
いちばん気がかりなのは、アニメ単体でどこまで世界を描き切れるかだ。メディアミックス作品は「全部追わないとわからない」になりがちで、財布と時間がいくらあっても足りない。…まあ、バツ2のオレに時間の使い方を語る資格はないけど。とはいえ神山監督は「100年後」をゲーム側に任せたと話しているので、アニメは「起点」の物語としてしっかり完結させてくるはずだ。
まとめ:神山健治のガンダム新作アニメは2027年4月放送、放送局の発表待ち
『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ)』は、2027年4月からテレビ放送される神山健治監督の新作ガンダムアニメだ。制作はSOLA ANIMATION、SF設定監修は円城塔、主人公アズミ・レイ役は大塚剛央。放送局・放送枠・配信サービスは2026年9月15日時点で未発表だ。
世界観を共有するゲーム『GUNDAM ROGUE ORBIT』は、2027年3月5日にPS5/Xbox Series X|S/Steamで発売される。時代順ではアニメが約100年先で、この世界の「起点」を描く。冒頭の「神山健治はガンダムをどう作り直すのか」への答えは、敵も時間軸も新しくしながら、戦場の少年少女という核だけは残す、ということになりそうだ。
「2027年展開」が「2027年4月・テレビ放送」に絞られた。今回はそれに尽きる。宇宙世紀と切り離した独自の時間軸、人類対アポカリプスという新しい構図、それでも主人公の名は「レイ」。新規ファンと古参ファンの両方に向けた設計が、ここまでの発表からはっきり読み取れる。放送局と話数がまだわからないのが残念だが、続報を追う価値は十分にあるタイトルだ。
3月にゲームで100年後を見て、4月にアニメで始まりを知る。2027年の春はガンダム漬けだ。
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スニッカー北村












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