Read this article in English →
『転生したらスライムだった件』の2027年は、4月にスピンオフ、7月に本編という二段構えで動く。公式リベンジ作品『転生したらスライムだった件 クレイマンREVENGE』のTVアニメが2027年4月から放送開始、『第4期』第3クールが2027年7月から放送開始だ。来年の春から夏は、半年間ずっと「転スラ」が続くことになる。
発表は2026年9月25日。第4期第2クールの最終回(2026年7月25日放送)後に公開された、第4期×『クレイマンREVENGE』のコラボレーション特別映像で明かされた情報だ。公式によると、この映像はアニメーション制作を担うエイトビットの新規映像だという。
正直、オレはこのニュースを二度読みした。本編できっちり退場した魔王が単独主演でTVシリーズを張る。しかも声は子安武人だ。以下、2026年9月時点で公式に出ている情報だけで来年のスケジュールを整理する。
「転スラ」2027年の放送スケジュールはどうなる?スピンオフと本編が半年並走する
2027年の「転スラ」は4月に『クレイマンREVENGE』、7月に第4期第3クールが放送開始する。スピンオフが本編に先行する形である。
| 作品 | クール・時期 | 備考 |
|---|---|---|
| 第4期 第1・第2クール | 2026年4月〜7月25日(放送済み) | 連続2クール放送。最終回後にコラボ映像公開 |
| クレイマンREVENGE | 2027年4月より放送開始 | 放送局・配信先・話数は未発表 |
| 第4期 第3クール | 2027年7月より放送開始 | 全5クール構成の3本目。話数・主題歌は未発表 |
| 第4期 第4・第5クール | 未発表 | 分割放送の予定のみ判明 |
表にすると分かるが、公式が示したのは「2027年4月」と「2027年7月」の2点だけだ。曜日・時刻・放送局・配信先は2026年9月時点で未発表。断定しているまとめは推測だと思っていい。
なお第4期の放送枠は、2026年4月クール時点では日本テレビ「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」枠の毎週金曜23時(全国30局ネット)とBS11の毎週土曜22時だった。第3クールが同じ枠に戻るかは発表待ちだ。
『クレイマンREVENGE』のTVアニメはいつ放送?スタッフ・キャストは誰だ
『クレイマンREVENGE』は2027年4月より放送開始。監督は杉本研太郎、クレイマン役は子安武人、アニメーション制作はエイトビットだ。
原作は講談社「月刊少年シリウス」連載のコミックで、クレジットはカジカ航・伏瀬・みっつばーの3名。本編と同じ体制のまま主役だけ入れ替わった構造だ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原作 | カジカ航・伏瀬・みっつばー(講談社「月刊少年シリウス」連載) |
| 監督 | 杉本研太郎 |
| シリーズ構成 | 生原雄次 |
| キャラクターデザイン | 橋本明日美、酒井秀基 |
| アニメーション制作 | エイトビット |
| キャスト | クレイマン:子安武人 他 |
伏瀬とカジカ航のコメントが、この企画の温度を教えてくれる
情報公開にあわせて原作者コメントも発表された。これが面白い。作品のコンセプトが身も蓋もなく書かれているのだ。
真面目な顔をしているクレイマンが部下を叱責しながら、手に持つグラスが揺れてワインがこぼれる。それが真っ白なスーツに小さな染みを作ってしまい……それに気付いたクレイマンが、恰好悪さがバレないように必死に誤魔化そうとする――それだけで笑えるじゃないかというのが、『クレイマンREVENGE』という作品のコンセプトでした。
引用元:『転生したらスライムだった件』ポータルサイト
つまりこれはシリアスな復讐譚ではない。白スーツにワインの染みを作って慌てる魔王を笑う話だ。伏瀬は「ふとした思い付きで企画した」と明かし、当初は「二巻くらい」の規模感だったという。それがファンの反応で連載が続き、アニメまで届いた。出発点が軽くて着地が重い、気持ちのいいパターンじゃないか。
……こういうコメントには元漫画喫茶店員の血が騒ぐ。オレが店に立っていた頃、シリウス系スピンオフは「本編の隣に差すが回転は3分の1」が定番の扱いだった。そこからアニメ化まで登る作品は、そう多くないのだ。
クレイマンとは何者か?リムルに倒された魔王が主役になる理由
クレイマンは傀儡国ジスターヴを治める魔王で、二つ名は「人形傀儡師(マリオネットマスター)」。本編ではリムルの敵として倒された人物だ。
公式サイトのイントロダクションによれば、クレイマンは「策謀を巡らせ、他者を操り、世界の支配を目論んだ男」であり、その野望は一匹のスライム――リムル=テンペストに砕かれた。
その長い物語の中で、リムルの今後の生き方を定めるきっかけとなった、ひときわ強烈な存在感を放つ魔王がいた。傀儡国ジスターヴの主、人形傀儡師(マリオネットマスター)クレイマン。
引用元:『転生したらスライムだった件』ポータルサイト
「リムルの今後の生き方を定めるきっかけ」という一文が効いている。単に強かった敵ではなく、主人公の行動原理を変えた敵として公式が位置づけているわけだ。だから主役に立てても成立する。
『クレイマンREVENGE』はどういう物語なのか?
本作は本編で描かれなかった「あり得たかもしれない歴史」を紡ぐ物語で、公式は「もし、彼の生き様が違う形だったとしたら?」と問いを立てている。ティザービジュアルのコピーは「あの敗北から、全てをやり直せ!」、公式イントロの締めは「――今度の主役は、この私だ。」。負けた側の視点で同じ世界をやり直すIF譚である。
だから本編未読でも入れる。前提は「クレイマンという魔王がリムルに負けた」の一行で足りるからだ。逆に本編を追ってきた人間には、結末を知っているからこその笑いどころが仕込まれるはずだ。
第4期第3クールは2027年7月から──全5クールのどこまで進んだ?
第4期第3クールは2027年7月より放送開始。第4期は全5クールの分割放送で、残りは第3・第4・第5クールの3本だ。
第4期は2026年4月から連続2クールで放送され、7月25日の放送で第2クールの最終回を迎えた。その直後のコラボ特別映像で第3クールが2027年7月からだと明かされた。つまり第2クール終了から第3クール開始まで、ちょうど1年空く。
第4期はどんな物語を描いているのか
第4期のイントロダクションによると、開国祭を経て各国と国交を結んだ魔国連邦(テンペスト)は「人魔共栄圏」の実現へ動き出す。その裏でリムルの台頭を危険視したのが、シルトロッゾ王国五大老の長である元〝勇者〟グランベル・ロッゾと孫娘マリアベル・ロッゾ。支配による人類守護を掲げる二人が、リムルと激突する。
スタッフは監督・津田尚克、シリーズ構成・小川ひとみ、キャラクターデザイン・江畑諒真、制作・エイトビット。リムル役は岡咲美保、グランベル役は小野大輔である。
規模も書いておく。TVアニメ第1期は2018年10月から2019年3月まで放送され、シリーズ累計発行部数は全世界で6,200万部超、アニメの累計視聴数は30億回を突破している。スケボー仲間に「転スラまだやってんの?」と言われたが、やってるどころか本数が増えているのだ。
2027年の転スラは何がうれしくて、何が気になるのか?
うれしいのは春夏で半年間「転スラ」が続く点、気になるのは第3クールまで1年待つ点と、スピンオフの放送局・配信先が未発表な点だ。
◎ 良い点:4月と7月で「転スラの年」が確定した
4月クールで『クレイマンREVENGE』を追いかけているうちに、7月から第3クールが始まる。空白期間がない。しかも両作ともアニメーション制作はエイトビットだ。スピンオフだから作画が落ちる心配をしなくていい体制は、大きな安心材料じゃないか。
△ 気になる点:1年の空白と、まだ薄い情報量
第2クール最終回から第3クールまで、およそ1年ある。分割5クール構成と分かっていても体感の待ち時間は変わらない。グランベル・マリアベルとの激突が本格化するところで1年空くのは、正直つらい。
もうひとつ。『クレイマンREVENGE』側は主要スタッフとクレイマン役は出たが、放送局・配信先・主題歌・話数・クレイマン以外のキャストは2026年9月時点で未発表だ。カジカ航のコメントに出てきた「クレイマン軍」を誰が演じるのかも分かっていない。第3クールも話数・主題歌・放送枠は未発表。表の「未発表」は手抜きではなく、本当に空白なのである。
✅ 2026年9月時点で確定していること
『クレイマンREVENGE』=2027年4月放送開始/第4期第3クール=2027年7月放送開始。この2点と、スピンオフの主要スタッフ・クレイマン役(子安武人)が公式発表済み。それ以外の放送局・配信先・話数・主題歌はすべて未発表だ。
放送までの1年、転スラファンは何をして待てばいい?
2026年9月26日に配信開始されたオリジナルサウンドトラック「転生したら音楽だった件4vol.1」が、当面もっとも手堅い供給源だ。収録は第1・第2クールのBGMに主題歌のテレビサイズを加えた全76曲で、分割2クール分のスコアをほぼ丸ごと積んだ数字である。
現場での動きもあった。2026年9月26日にアニメイト池袋本店で「特製クレイマンごっこお面」の緊急配布が実施されている。発表翌日に店頭でお面を配るスピード感が、企画側のノリの良さを物語る。オレは週1で秋葉原に出る人間なので池袋は守備範囲外だったが、この手の施策は4月の放送に向けてもう一段来るはずだ。
復習も手だ。公式の放送情報ページによれば、TVアニメ1st〜4th seasonと劇場版2作はAmazon Prime Video・Netflix・U-NEXT・DMM TV・dアニメストアなどで見放題配信中(配信日時・期間はサービスにより異なる)。1年あれば第1期から通しで追い直せる。
まとめ|2027年の「転スラ」は4月クレイマン・7月リムルの二段構えだ
重要な日付をもう一度。『クレイマンREVENGE』は2027年4月放送開始、TVアニメ『転生したらスライムだった件 第4期』第3クールは2027年7月放送開始。この2点が2026年9月25日に公式発表された今回の核だ。
スピンオフのスタッフは監督・杉本研太郎、シリーズ構成・生原雄次、キャラクターデザイン・橋本明日美と酒井秀基、制作・エイトビット。クレイマン役は子安武人だ。気になる点も繰り返す。第3クールまで約1年空き、スピンオフの放送局・配信先・主題歌・話数・追加キャストは2026年9月時点で未発表である。
スポットギークス編集部としては、今回の発表は「待たせる代わりに2本出す」という誠実な回答だと評価したい。第3クールまで1年空く穴に、主役を入れ替えたスピンオフを差し込み、制作はエイトビットのまま。世界観と作画の地盤を崩さず供給量を増やす、いちばん賢い埋め方だ。
負けた魔王が白スーツにワインをこぼして慌てる。その一枚絵に1クール賭けてきたのだから、こっちも腹を決めて2027年4月を待とうじゃないか。
あわせて読みたい
スニッカー北村














コメントを残す