劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝の主題歌が、米津玄師の書き下ろし新曲、春が灯りに決まった。公開は2026年12月11日(金)、あわせて最新予告映像とキービジュアル、キャラクター相関図も公開されている。
春が灯り(はるがともり)。この曲について米津はコメントを出しており、参照したのは童謡だと明かしている。チューリップとあんたがたどこさ——この2曲が、後宮謎解きエンタテインメントの劇場版主題歌の下敷きになったという。
意外な組み合わせに見えるかもしれない。だが相関図とストーリーを並べて読むと、なぜ童謡だったのかが見えてくる。本作が扱うのは、人から人へ受け渡されるものの話だ。
まずは曲の位置づけから整理していこう。
劇場版 薬屋のひとりごとの主題歌は誰が歌う?
米津玄師だ。書き下ろしの新曲で、曲名は春が灯り。公開された最新予告映像の中で流れている。
テレビアニメ第2期は2025年1月放送で、ABEMAの2025年アニメ上半期ランキングではアニメ全体の再生数と新作アニメ再生数の両部門で首位を獲った。10代、20代、30代以上の年代別部門でも1位。TikTok上半期トレンド大賞2025では大賞、Crunchyrollの2025年4月期ランキングでも首位を取っている。配信とSNSの両方で数字を出し切った作品の劇場版に、米津玄師が入る。座組としてこれ以上の補強はない。
米津は11月から自身最大規模のツアー、米津玄師 2026 TOUR / GHOSTを開催する。そのツアー期間と劇場版の公開が重なる形になるので、12月の露出は相当なものになるはずだ。
なぜ童謡を参照したのか?米津玄師のコメント
米津は春が灯りの制作について、脚本を読み込む一方で童謡を参照したと語っている。コメントは次の通りだ。
この曲を作るにあたり、頂いた脚本を読み込む一方で参照したのは童謡でした。なかでも「チューリップ」と「あんたがたどこさ」に大きな影響を受けています。人と人との間で生じる継承、その行く末は、必ずしも誰かの承認や公的な手続きを必要とせず、各々で勝手におさまり勝手に選び取っていくものだと思います。春が灯りという名前の曲です。よろしくお願いします。
引用元:アニメ!アニメ!
継承は承認や手続きを必要としない、各々で勝手におさまり勝手に選び取っていくもの——ここが本作の中身と噛み合っている。劇場版で猫猫と壬氏が向かうのは、5年前に亡くなった中級妃の遺体を故郷へ返すための旅だ。制度の外側で誰が何を受け取るのか、という話がそのまま主題になる。
童謡を引いた理由も、そう考えると腑に落ちる。童謡は作者の名前も正式な権利関係も意識されないまま、口から口へ渡って残り続けてきた音楽だ。継承が勝手に起こるものだという彼の言葉を、曲の出自そのもので裏打ちしている。言葉だけの飾りではないのが米津玄師らしい。
劇場版のストーリーには誰が出てくる?
猫猫と壬氏が、5年前に亡くなった中級妃・若晴の遺体を故郷へ返すため、<未の一族>直轄地の未南州へ向かう物語だ。
現地で二人が出会うのは、元侍女頭の銀山と、未の一族の末息子である沐清。そこへ前頭領が隠した財宝を狙う水賊の頭領、水蛇が現れる。そして若晴の遺体から首が奪われるという事件が起きる。水賊集団は化蛇団と呼ばれている。
公開されたキービジュアルのコピーは「秘められた真実 最後の願い」。遺体の首が奪われるという導入は、シリーズの中でもかなり物騒な出だしだ。だが薬屋のひとりごとは一貫して、不可解な事件の裏にある人間の事情を猫猫が解いていく話でもある。財宝と首というモチーフが、最後の願いという言葉にどう着地するのか。ここが劇場版の勝負所だろう。
スタッフとキャスト、公開日は?
公開は2026年12月11日(金)。監督は長沼範裕、脚本は柿原優子、アニメーション制作はTOHO animation STUDIO、配給は東宝だ。
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 監督 | 長沼範裕 |
| 脚本 | 柿原優子 |
| キャラクターデザイン・総作画監督 | 中谷友紀子 |
| 色彩設計 | 相田美里 |
| 美術監督 | 三宅昌和 |
| 美術ボード | 丹治匠、TJ |
| CGプロデューサー | 町田政彌 |
| 撮影監督 | 武山篤 |
| 編集 | 今井大介 |
| 音響監督 | はたしょう二 |
| 音楽 | 神前暁、Kevin Penkin、桶狭間ありさ |
| アニメーション制作 | TOHO animation STUDIO |
| 配給 | 東宝 |
キャストは猫猫が悠木碧、壬氏が大塚剛央。劇場版の新キャラクターである沐清は伊瀬茉莉也が演じる。テレビシリーズの中核をそのまま持ち込んだ布陣で、音楽も神前暁、Kevin Penkin、桶狭間ありさの3名体制が継続する。
原作は日向夏による後宮謎解きエンタテインメントで、イラストはしのとうこ、ヒーロー文庫から刊行されている。シリーズ累計は全世界5,700万部を突破した。テレビアニメ第3期は2026年10月2日から放送中だ。
劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝の主題歌まとめ
劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝の主題歌は、米津玄師の書き下ろし新曲、春が灯り。公開は2026年12月11日(金)で、最新予告映像とキービジュアル、キャラクター相関図も公開済みだ。
米津は童謡のチューリップとあんたがたどこさから大きな影響を受けたとコメントしており、人と人の間に生じる継承をテーマに据えている。監督は長沼範裕、脚本は柿原優子、アニメーション制作はTOHO animation STUDIO、配給は東宝。猫猫は悠木碧、壬氏は大塚剛央、新キャラクターの沐清は伊瀬茉莉也が演じる。
主題歌の発表としては珍しく、曲の作り方そのものが作品の読解になっている。承認も手続きも要らずに勝手に受け渡されるものが継承だ、という米津のコメントは、遺体を故郷へ返す旅という劇場版の筋とそのまま重なる。しかもその考えを童謡という最も作者が消えやすい音楽から引いてきた。曲が流れる前から、この映画が何の話なのかが伝わってくる発表だった。
12月11日が待ち遠しい。あんたがたどこさが後宮に響く日が来るとは思わなかった。
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スニッカー北村













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