TAMASHII NATIONSの新ブランド「ABSOLUTE ACT」第1弾として、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のストライクフリーダムガンダムが可動フィギュア化される。価格は16,500円(税込)、発売は2027年3月予定。ノンスケールで全高約185mm、ABS製の塗装済み可動フィギュアだ。予約は2026年8月27日から一般店頭・ネットショップ・TAMASHII NATIONS STOREなどで開始されている。
正直、最初にこのニュースを見たとき「またガンダムのフィギュアブランドが増えるのか」と思った。METAL BUILD、ROBOT魂、MG、RG——ガンダム立体物の棚はもう飽和状態だ。バツ2のオレの部屋にも置き場所はない。
だが仕様を読んで考えが変わった。腰部にレール機構、頭部に突出機構、肩に引き出し機構。可動のためだけに構造を積み上げている。これは「格好いい立ち姿」ではなく「動かして遊ぶ」ことに全振りした設計だ。
ABSOLUTE ACTとは何なのか。なぜ第1弾がストライクフリーダムなのか。16,500円という価格に見合うのか。順に見ていこう。
ABSOLUTE ACTとは?アクションポージングに特化した新ブランドの正体
ABSOLUTE ACTは、BANDAI SPIRITSのTAMASHII NATIONSが立ち上げた「アクションポージングに特化した」新ブランドだ。その第1弾商品として、ストライクフリーダムガンダムの商品化が決定した。
TAMASHII NATIONSのガンダムフィギュア公式は、本ブランドについて次のように発表している。
アクションポージングに特化した新たなブランド「ABSOLUTE ACT」詳細解禁――「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」が商品化決定。一般店頭にて2026年8月27日予約開始、2027年3月発売予定。
引用元:魂ウェブ
「アクションポージングに特化」という一文を、単なる宣伝文句として流してはいけない。TAMASHII NATIONSにはすでにROBOT魂という汎用ブランドがあり、高価格帯にはMETAL BUILDがある。そこに新ブランドを立てるということは、既存ラインでは満たせない需要があると判断したということだ。
その需要とは、おそらく「価格を抑えつつ、可動に極振りしたガンダムフィギュア」だろう。METAL BUILDは合金の質感と重量が売りで、価格も2万円台後半から。ROBOT魂は手頃だが可動は標準的。その中間、16,500円という価格帯に「動く」ことだけを追求した製品を置く——ブランドの立ち位置としては極めて明快だ。
ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムの可動機構は何がすごい?
本商品の核となるのは「ABSOLUTE ACTION SYSTEM」と呼ばれる可動機構だ。首・肩・腰に搭載され、従来の可動フィギュアを超える可動域を実現するという。
公表されている主な機構は以下の通り。
| 部位 | 機構 | 効果 |
|---|---|---|
| 腰部 | レール機構 | 動的なポージングが可能に |
| 頭部 | 突出機構 | 前傾姿勢でも顔が向けられる |
| 肩 | 引き出し機構 | ライフル・サーベル構えに対応 |
| 足首 | 柔軟可動 | 接地性の確保 |
| 脚部 | 単軸可動 | 広い開脚と踏ん張り |
腰部レール機構が意味するもの
この中で最も注目すべきは腰部のレール機構だ。ガンダム系フィギュアの可動における最大のボトルネックは、実は腰にある。
MSは腰にフロントアーマー・リアアーマー・サイドアーマーを装備しており、これが上半身の前傾・捻りを物理的に阻害する。どれだけ肩や肘が動いても、腰が固ければポーズは「棒立ちの延長」から抜け出せない。
腰をレールで動かすということは、上半身の位置そのものをずらせるということだ。前傾しながら振り向く、腰を落として構える——こうした人体的な動きが再現できるようになる。可動フィギュアの説得力は腰で決まる。ここに手を入れてきたのは正しい判断だ。
秋葉原の店頭でこの手の可動フィギュアを触るたびに思うんだが、結局のところ「飾ったときに生きているように見えるか」が全てなんだよな。全塗装無改造派のオレでも、可動フィギュアのこの一点だけは譲れない。
付属品と価格は?16,500円は高いのか安いのか
『ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム』の基本スペックと付属品を整理しておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム |
| メーカー | TAMASHII NATIONS(BANDAI SPIRITS) |
| 価格 | 16,500円(税込) |
| 発売予定 | 2027年3月 |
| 予約開始 | 2026年8月27日 |
| サイズ | ノンスケール/全高約185mm |
| 素材 | ABS(塗装済み可動フィギュア) |
付属品は以下の通り。
- 高エネルギービームライフル(左右)
- ビームサーベル×2
- 連結サーベル柄
- ビームシールド×2
- 交換用手首パーツ
- ベンダブルアーム仕様の専用台座
ライフルが左右2挺、サーベルが2本、そして連結柄まで付く。ストライクフリーダムの見せ場である二挺拳銃スタイルとサーベル連結の両方が箱から出してすぐ再現できるということだ。武装の取りこぼしはない。
台座がベンダブルアーム(自由に曲がるアーム)仕様である点も重要だ。ストライクフリーダムは飛んでいる姿こそが本領で、フルバーストを地面に立たせて再現しても迫力は半減する。空中ポーズを前提にした台座設計は、このMSの理解として正しい。
気になる点も正直に書いておく
手放しで褒めるつもりはない。まず16,500円という価格は、全高185mmのABS製フィギュアとしては安くない。METAL BUILDのような合金の重量感はなく、素材はABSだ。持ったときの「ズシリ」を期待すると肩透かしを食らう可能性がある。
そしてもうひとつ。可動に特化した機構は、往々にして「保持力」との戦いになる。関節が多いほど、重い武装を構えたポーズが自重で崩れやすくなる。腰レールや肩引き出しといった機構が、時間の経過とともにヘタらないか——これは実物が出てみないと判断できない。
逆に言えば、その2点さえ許容できるなら選ぶ理由は明快だ。「ストライクフリーダムを、思い通りに動かして飾りたい」という一点において、現状これ以上の選択肢は見当たらない。
ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムまとめ|予約前に押さえる5つのポイント
最後に要点を再掲しておく。
- 新ブランド「ABSOLUTE ACT」第1弾 — TAMASHII NATIONSがアクションポージング特化で立ち上げ
- 価格は16,500円(税込) — 全高約185mm、ノンスケール、ABS製の塗装済み可動フィギュア
- 発売は2027年3月予定 — 予約は2026年8月27日から一般店頭・ネットショップで開始済み
- ABSOLUTE ACTION SYSTEM搭載 — 腰部レール・頭部突出・肩引き出し機構で可動域を拡張
- 武装は網羅 — ビームライフル左右、サーベル×2、連結柄、ビームシールド×2、ベンダブルアーム台座
販売はAmazon、あみあみ、ソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、TAMASHII NATIONS STOREなど。発売まで1年半近くあるが、第1弾商品は初動で数が読まれることが多い。欲しいなら早めに押さえておくのが安全だ。
ABSOLUTE ACTは、飽和したガンダム立体物市場に「可動だけを研ぎ澄ます」という一本の軸で切り込んできた。腰部レール機構という、ガンダムフィギュア最大のボトルネックに正面から手を入れた点は評価に値する。ABS製で16,500円という価格には議論の余地があり、関節の保持力も未知数だ。だが第1弾にストライクフリーダムという最も動かし甲斐のあるMSを持ってきた判断に、ブランドの本気が透けて見える。
飾って眺めるフィギュアではなく、手に取って動かすフィギュア。棚の前でポーズを変え続ける人にこそ刺さる一体だ。
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スニッカー北村










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