『TATSUJIN EXTREME』が2026年7月30日、ついに発売された。価格はPS5版が4,950円、Nintendo Switch 2版が5,940円(いずれも税込)。1988年のアーケード『TATSUJIN』から数えて38年ぶりとなる、東亜プラン系シューティングの完全新作だ。
開発は株式会社TATSUJIN、販売はTHQ Nordic Japan。PS5とSwitch 2はパッケージ版が本日店頭に並び、ダウンロード版はPS5/Switch 2/Steam/Xbox Series X|Sの4プラットフォームで同日22時から配信される。Steam版の販売はClear River Gamesが担当している。
正直に言うと、この報を最初に見たとき「本当に出るんだ」と声が出た。東亜プランは1994年に解散した会社だ。その系譜を名乗る完全新作が、2026年にSwitch 2で発売される。縦スクロールシューティングというジャンル自体が絶滅危惧種扱いされて久しいなかで、これは事件と言っていい。
この記事では『TATSUJIN EXTREME』の価格・対応機種・PREMIUM BOXの中身・ゲームシステムを整理したうえで、「そもそも東亜プランSTGを知らない人が今から買って大丈夫なのか」という一点にも答えていく。結論を先に言えば、大丈夫だ。むしろ入口としてかなり良くできている。
なお本記事の価格・配信情報はすべて2026年7月30日時点のもの。ダウンロード版の配信開始は同日22時からなので、購入を急ぐ人は時刻に注意してほしい。
TATSUJIN EXTREMEとは?38年ぶりに蘇った東亜プランSTGの正体
『TATSUJIN EXTREME』は、1988年にアーケードで稼働した縦スクロールシューティング『TATSUJIN(達人)』の系譜を受け継ぐ完全新作だ。続編ではなくリメイクでもない。過去作の設計思想を現代のハードで再構築した、新規タイトルという位置づけになる。
開発を手がけたのは株式会社TATSUJIN。東亜プランの版権を引き継ぐ形で設立された会社であり、名前からして本気度が伝わってくる。ディレクションにはオリジナル版のプロデューサーである弓削雅稔氏が関わっている。
グラフィックは3Dに刷新され、音楽も新規制作。ストーリーはコミック演出で語られるという、当時のアーケードゲームには存在しなかった要素が盛り込まれている。それでいて核となるのは、高速で襲いかかる敵弾をかいくぐる王道の弾幕アクションだ。
この「見た目は現代、中身は東亜プラン」というバランスが本作の肝になる。3Dになったからといって遊び心地まで別物になってしまっては、38年待った意味がない。逆に当時のままでは今のプレイヤーが触れない。その綱渡りをどう処理したかが、本作最大の見どころだと考えている。
TATSUJIN EXTREMEの価格はいくら?PS5とSwitch 2で違う理由
『TATSUJIN EXTREME』の価格は機種によって異なる。通常版はPS5が4,950円、Nintendo Switch 2が5,940円。約1,000円の差がついている。
| エディション | PS5 | Nintendo Switch 2 |
|---|---|---|
| 通常版 | 4,950円(税込) | 5,940円(税込) |
| PREMIUM BOX | 19,800円(税込) | 20,790円(税込) |
対応プラットフォームと配信形態
| プラットフォーム | パッケージ版 | ダウンロード版 |
|---|---|---|
| PlayStation 5 | ◯(7月30日発売) | ◯(7月30日22時〜) |
| Nintendo Switch 2 | ◯(7月30日発売) | ◯(7月30日22時〜) |
| Steam(PC) | — | ◯(Clear River Games販売) |
| Xbox Series X|S | — | ◯ |
PS5とSwitch 2の価格差は、Switch 2向けソフトの流通コスト構造に由来するものと見られる。安く済ませたいならPS5版、携帯モードで縦画面にして遊びたいならSwitch 2版という選び方になるだろう。
シューティングを携帯機で寝転がって遊べる価値は、実際けっこう大きい。Steam Deckで縦STGを起動する日々を送っている身としては、Switch 2版の1,000円差は許容範囲だと判断する。
PREMIUM BOXは買うべきか?約2万円の同梱内容を確認する
PREMIUM BOXはPS5版が19,800円、Switch 2版が20,790円。通常版との差額はおよそ1万5,000円だ。同梱内容は以下のとおり。
- ゲーム本体(パッケージ版)
- 2枚組サウンドトラック
- メタルフィギュア
- アートブック
- コミック資料
ポイントはメタルフィギュアと2枚組サントラだ。この手の限定BOXにありがちな「薄い小冊子とポストカード」で1万5,000円上乗せというパターンではなく、物量として納得感のある構成になっている。
特にサウンドトラックは、東亜プラン系STGにおいて音楽が果たしてきた役割を考えると軽視できない。本作は音楽も新規制作されているため、2枚組という分量は単なる水増しではないはずだ。
良い点と、気になる点
良い点は明確だ。復刻ではなく完全新作であること、4プラットフォーム同時展開で入手性が高いこと、そして通常版が4,950円からと手を出しやすい価格に収まっていること。近年のインディーSTGが3,000円前後であることを考えれば、フルプライスではない設定は良心的だと言える。
一方で気になる点もある。PREMIUM BOXの約2万円という価格は、ゲーム本編に対する上乗せとしてはやはり重い。メタルフィギュアの造形や大きさが購入判断を左右するが、現時点で実物のサイズ感を確認できる情報は限られている。コレクター気質でないなら、通常版で十分だ。
もうひとつ。縦スクロールSTGというジャンルの性質上、人を選ぶのは事実である。3Dグラフィックとコミック演出で間口を広げてはいるが、根っこは反射神経とパターン構築のゲームだ。ここは正直に書いておきたい。
TATSUJIN EXTREMEのゲームシステムは?5種の武器とボム、2人協力プレイ
本作のゲームシステムは、5種類の基本武器とボムを使い分けて敵の猛攻を突破する構成だ。加えて最大2人での協力プレイに対応している。
武器が5種類あるということは、それだけ攻略ルートに幅があるということでもある。同じステージでも装備次第で難所の攻略法が変わる設計は、繰り返し遊ぶタイプのSTGにおいて重要な要素だ。スコアアタックの奥行きにも直結する。
2人協力プレイの搭載も見逃せない。縦STGの協力プレイは画面が狭くなるぶん難度が上がる側面もあるが、当時のアーケード筐体を2人で囲んだ体験を家庭で再現できる意味は大きい。友人を呼んで遊ぶ言い訳としても機能する。
ストーリーがコミック演出で挿入される点も現代的だ。従来の東亜プランSTGは説明をほとんどせず、いきなり自機が飛び立つタイプだった。世界観に入りやすくなった一方で、テンポを損ねないバランスに仕上がっているかは実際に触って確かめたいところである。
体験版はある?購入前に確認できること
ある。発売に先駆けて全プラットフォームで体験版が配信されている。収録されているのはチュートリアル、ハートスターター、ストーリー、チームの各モードだ。
これは非常に良心的な措置だと評価したい。前述のとおり縦STGは人を選ぶジャンルであり、4,950円を出したあとで「合わなかった」となるのが最悪の展開だ。体験版でチュートリアルとストーリーモードに触れられるなら、購入判断に必要な情報はほぼ揃う。
特に東亜プランSTGを通ってきていない層は、まず体験版を落とすべきだ。合うと感じたら通常版、ハマる確信があるならPREMIUM BOX。この順番で判断すれば失敗しない。
東亜プランの過去作は現行機で遊べるか?プラットフォーム別完全ガイド
✅ 結論
東亜プランの名作シューティングは、『東亜プラン アーケードコレクション』VOL 1&2で計16本が現行機で遊べる。2025年8月28日にNintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S向けに発売済みだ。『TATSUJIN』『達人王』はVOL 2に収録されており、EXTREMEをプレイする前に原点を確認できる環境が整っている。
① サブスクリプション・無料で遊べるタイトル
東亜プラン作品を定額サービスで網羅的に遊べる枠組みは、2026年7月時点では存在しない。過去作に触れたい場合は次項のコレクション購入が唯一の正攻法になる。
② 単体購入で遊べるタイトル(コレクション収録)
| 収録タイトル | 収録先 | 対応機種 |
|---|---|---|
| TATSUJIN(達人) | アーケードコレクション VOL 2 | Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S |
| 達人王 | アーケードコレクション VOL 2 | 同上 |
| ゼロウィング | アーケードコレクション VOL 2 | 同上 |
| 究極TIGER | アーケードコレクション VOL 1 | 同上 |
| 飛翔鮫/鮫!鮫!鮫! | アーケードコレクション VOL 1 | 同上 |
| BATSUGUN/ドギューン!! | アーケードコレクション VOL 1 | 同上 |
| 大旋風/ヴイ・ファイヴ ほか | アーケードコレクション VOL 2 | 同上 |
VOL 1にはタイガーヘリ・アウトゾーン・フィグゼイトを含む8本、VOL 2にはヘルファイアー・スラップファイト・ヴィマナを含む8本が収録されている。合計16本という物量は、東亜プラン入門として過不足ない。
③ リマスター・リメイク版で遊べるタイトル
『TATSUJIN EXTREME』そのものが、実質的に『TATSUJIN』の現代的再構築にあたる。ただしリマスターではなく完全新作であるため、原作そのものを遊びたい場合はコレクション版が必要になる。両方揃えて比較するのが最も楽しい遊び方だと断言しておく。
④ 現行機では入手困難なタイトル
東亜プランは1994年に解散しており、権利関係が整理しきれていないタイトルも存在する。コレクション未収録の作品については、現時点で公式に遊ぶ手段が用意されていないものもある。
ただし収録16本には主要作がほぼ網羅されている。まずはVOL 1&2を押さえ、そのうえで『TATSUJIN EXTREME』に進む。この流れなら、38年の空白を自分の手で埋められる。
まとめ|38年待った価値があるかは、体験版で確かめられる
『TATSUJIN EXTREME』は2026年7月30日発売。価格はPS5が4,950円、Nintendo Switch 2が5,940円、PREMIUM BOXはPS5が19,800円、Switch 2が20,790円(すべて税込)。パッケージ版はPS5とSwitch 2、ダウンロード版はSteamとXbox Series X|Sを加えた4プラットフォームで同日22時から配信される。
開発は株式会社TATSUJIN、販売はTHQ Nordic Japan(Steam版はClear River Games)。5種の武器とボム、2人協力プレイ、3Dグラフィック、コミック演出によるストーリーを搭載した完全新作だ。
そして全プラットフォームで体験版が配信中である。迷っているなら、まずこれを落とせばいい。過去作に触れたければ『東亜プラン アーケードコレクション』VOL 1&2で16本が現行機で遊べる。
スポットギークス編集部の評価はこうだ。『TATSUJIN EXTREME』の本当の価値は、完成度の高低ではなく「解散した会社の系譜が2026年に新作として出た」という事実そのものにある。縦スクロールSTGが商業的に厳しいジャンルであることは誰もが知っている。それでも通常版4,950円という手に取りやすい価格で、体験版まで用意して市場に出てきた。この姿勢は支持されるべきだと考える。
まずは体験版から。合ったなら、そのまま38年ぶんの歴史に足を突っ込んでほしい。……こういうタイトルが売れないと次が出ないので、正直わたしは本気で心配している。
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小田のっこ













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