名越スタジオが解散していた。2026年11月2日付の官報で、2026年10月31日の株主総会決議による解散が明らかになった。セガで龍が如くシリーズを率いた名越稔洋氏が2021年11月に立ち上げた、設立からちょうど5年のスタジオである。
最後に世に出た成果物は、2025年12月のThe Game Awards 2025で発表された新作アクション、GANG OF DRAGONのトレーラーだった。東京・新宿歌舞伎町を舞台に、俳優のマ・ドンソク氏が主人公を演じるという、見た瞬間に用途がわかるタイプの企画だ。あのトレーラーのフォトリアルなグラフィックと作り込まれたカットシーンに、龍が如くの血を感じた人は少なくないはずだ。
その後、出資元であるNetEase Gamesからの資金提供が停止されたと報じられ、開発の続報はしばらく途絶えていた。そして官報である。順番としては、残酷なくらい教科書どおりだ。
この記事では、解散がいつどう決まったのか、名越稔洋氏がセガ時代に何を作ってきたのか、そしてGANG OF DRAGONの現在地について、2026年11月2日時点で確認できる情報だけを並べて整理する。推測が入る部分は推測だと明記する。
名越スタジオの解散はいつ決まった?官報で判明した経緯
名越スタジオの解散は、2026年10月31日の株主総会決議によるものだ。そのことが2026年11月2日付の官報に掲載され、公になった。発表ではなく官報で判明した、という点がこの話のすべてを物語っている。
時系列で並べると、この5年の加速と減速がはっきり見える。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2021年11月 | 名越氏がセガ退職後、NetEase Gamesの出資を受けて名越スタジオを設立 |
| 2025年12月 | The Game Awards 2025で新作GANG OF DRAGONを発表 |
| 2026年(時期は非公表) | NetEase Gamesによる資金提供の停止が報じられ、以後続報が途絶える |
| 2026年10月31日 | 株主総会の決議により解散 |
| 2026年11月2日 | 官報掲載により解散が判明 |
資金提供の停止は報道ベースの情報で、NetEase Games・名越スタジオのいずれからも公式な説明は出ていない。ただ、10月31日の決議から2日で官報に載るという流れは、直前に決めた話ではないことを示している。
名越稔洋とはどんなクリエイターか?セガ時代の代表作
名越稔洋氏は、セガ在籍時代に龍が如く、デイトナUSA、スパイクアウト、スーパーモンキーボールなど、ジャンルの違うヒット作を次々に手掛けたクリエイターだ。
この並びは改めて見るとかなり異常である。アーケードのレースゲーム、3D対戦ベルトスクロール、ボールを転がすパーティゲーム、そして実写級の演出で売る現代劇アクション。普通のクリエイターは1本の鉱脈を掘り続けるが、名越氏は掘る場所そのものを毎回変えてきた。
龍が如くシリーズが海外で評価されるまでに時間がかかり、その後Yakuzaとして爆発的に伸びたことを覚えている人は多いはずだ。GANG OF DRAGONのトレーラーに歌舞伎町とマ・ドンソク氏を並べた判断も、その延長線上にあった。わたしも初報を見たときは「この人、またやるのか」と笑ってしまった。
GANG OF DRAGONはどうなる?2026年11月時点の状況
2026年11月2日時点で、GANG OF DRAGONの今後についての公式発表はない。
公開されていた情報は、東京・新宿歌舞伎町を舞台にすること、主人公を俳優のマ・ドンソク氏が演じること、そしてトレーラーで確認できたフォトリアルなグラフィックとカットシーンの作り込みだ。発売日・対応プラットフォーム・価格はいずれも未発表のままである。
開発会社が解散したタイトルがそのまま消えるのか、権利ごと別の場所で生き延びるのかは、現時点では誰にも断言できない。過去の事例を見ても両方のパターンがある。ただ、投資が止まったと報じられた段階で続報が途絶えたプロジェクトが、ユーザーの前に戻ってくるまでに何年かかるかという話でもある。期待するなら長期戦だと見ている。
名越スタジオ解散の要点を振り返る
確定している事実は3つだけだ。名越スタジオは2026年10月31日の株主総会決議により解散した。それが2026年11月2日付の官報で判明した。そして唯一の発表済みタイトルGANG OF DRAGONの今後について、公式なアナウンスは出ていない。
資金提供停止は報道、プロジェクトの行方は未定。この2つを事実と混ぜて語ると話がおかしくなるので、分けて扱うのが正しい。
設立5年、発表タイトル1本、告知は官報。数字だけ並べると乾いた話だが、デイトナUSAからスーパーモンキーボール、龍が如くまで作ってきた人のスタジオがこうなるのは、作り手の力量とは別のレイヤーで物事が決まることの証明でもある。GANG OF DRAGONのトレーラーは、少なくともあの段階では確かに面白そうだった。
歌舞伎町とマ・ドンソクの組み合わせを思いついた人が業界からいなくなるのは、普通に惜しい。
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小田のっこ














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