『装甲騎兵ボトムズ』の全映像作品を1箱に収めた「装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box」が、アンコールプレスとして2026年11月20日(金)に発売される。価格は93,500円(10%税込/税抜85,000円)、品番はBCXA-1622だ。
2021年2月25日に期間限定生産で発売され、その後は入手困難となっていたあのボックスが、数量限定生産という形で再び市場に戻ってくる。仕様は当時とまったく同一。Blu-ray 20枚組に、TVシリーズ全52話から総集編OVA、OVAシリーズ、劇場版まで、キリコとATの記録がすべて詰まっている。
販売はA-on STOREおよびA-on STOREプレミアムバンダイ支店の2ストア。バンダイナムコフィルムワークスの告知によれば、数量限定生産のため無くなり次第終了となる。「期間限定」ではなく「数量限定」——ここの意味は後で詳しく書く。
そして、この発売日を見て気づいた人がいるはずだ。2026年11月20日(金)。それは劇場公開作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』第1作の公開初日と、完全に同じ日である。偶然ではありえない。
オレは40代半ばで、ボトムズのプラモを積んでは崩してきた人間だ。だからこの発表を見たときの第一声は「またあのBOXが買えるのか」だった。正直、5年待った。
アンコールプレス版の発売日・価格は?2021年版との違いを確認
まず基本情報を押さえよう。今回のアンコールプレスは、2021年2月25日に発売された「期間限定版」とまったく同じ商品である。仕様変更も追加収録もない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 【アンコールプレス】装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box(数量限定生産) |
| 発売日 | 2026年11月20日(金) |
| 価格 | 93,500円(10%税込)/85,000円(税抜) |
| 品番 | BCXA-1622 |
| ディスク構成 | Blu-ray(BD50G)20枚+オリジナルサウンドトラックCD 5枚 |
| 発売・販売元 | バンダイナムコフィルムワークス |
| 販売ストア | A-on STORE/A-on STOREプレミアムバンダイ支店 |
| 販売形態 | 数量限定生産(無くなり次第終了) |
「期間限定」から「数量限定」へ——ここが最重要の変更点だ
2021年版は「期間限定生産:1年間」という条件だった。つまり1年のあいだは注文すれば作られる、という仕組みである。ところが今回のアンコールプレスは違う。
本商品は数量限定生産のため無くなり次第終了となります
引用元:サンライズ公式サイト
この一文は軽く読み飛ばしてはいけない。「期間」ではなく「数量」で締め切られるということは、発売日を待たずに終了する可能性があるという意味だ。前回のように「1年あるから来月の給料で」という戦い方が通用しない。
93,500円という金額は、誰にとっても即決できる額ではないだろう。だが判断を先延ばしにした結果、選択肢そのものが消えるパターンがこの手の商品では実際に起きる。迷う時間は、そのまま在庫が減る時間だ。
Blu-ray20枚に何が入っている?全収録作品リストを確認
「Perfect Soldier」を名乗るだけあって、収録内容は徹底している。TVシリーズ1作品+総集編OVA6作品+OVAシリーズ10作品+劇場版1作品という構成で、ボトムズの映像作品を全て網羅した仕様だ。
本編収録時間は約2,895分、映像特典が約160分。合計すると50時間を超える。数字で書くと現実感がないが、要するに1日2時間見続けても1か月かかるということである。
| 区分 | 収録作品 |
|---|---|
| TVシリーズ | 『装甲騎兵ボトムズ』全52話 |
| 総集編OVA(6作品) | VOL.Ⅰ STORIES OF THE A.T.VOTOMS/VOL.Ⅱ HIGHLIGHTS FROM THE A.T.VOTOMS/ウド/クメン/サンサ/クエント |
| OVAシリーズ(10作品) | ザ・ラストレッドショルダー/ビッグバトル/レッドショルダードキュメント 野望のルーツ/機甲猟兵メロウリンク(全12話)/赫奕たる異端(全5話)/ペールゼン・ファイルズ(全12話)/幻影篇(全6話)/Case;IRVINE/ボトムズファインダー/孤影再び |
| 劇場版 | 『ペールゼン・ファイルズ 劇場版』 |
高橋良輔監督監修のHDリマスターという価値
本ボックスの中核的な価値は、収録本数だけではない。TVシリーズや初期OVAといったフィルム制作作品が、高橋良輔監督監修のもとでHDリマスター化されている点にある。
ボトムズのTVシリーズは1983年放送だ。当時のフィルム素材をHD化するという作業は、単に解像度を上げれば済む話ではない。粒状感をどこまで残すか、色調をどう再現するか——判断ひとつで作品の印象は変わる。そこに作品を作った当人である高橋監督が監修として入っている意味は大きい。
音声仕様も幅広く、リニアPCM(モノラル)、DTS-HD Master Audio(5.1ch)、ステレオ、サラウンド、ドルビーデジタルに対応。映像は作品ごとに4:3/16:9の1080p・1080iで収録されている。放送当時のモノラル音声を当時のまま聴ける選択肢が残っているのは、古参にはありがたい配慮だ。
……秋葉原の中古屋でこのBOXを見かけたことが一度だけある。値札を見て、そっと棚に戻した。あのときの自分に「5年後に定価で買えるぞ」と言ってやりたい。
封入特典・映像特典は?サントラCD5枚と104P級ブックレット2冊
93,500円という価格を支えているのは、映像本編だけではない。封入特典がかなり厚い。
封入特典(物理特典)
- オリジナルサウンドトラックCD 5枚組——ボトムズの劇伴をまとめて収録
- 特製ブックレット『アーカイブズ of ボトムズ』(104ページ)
- 特製ブックレット『アーツ of ボトムズ』(104ページ)
- 大河原邦男 描き下ろしデジジャケット 5枚
- 特製収納BOX
ここで注目したいのが大河原邦男氏による描き下ろしデジジャケット5枚だ。スコープドッグをはじめとするATのデザインを生み出した張本人が、このBOXのために新規で5点描いている。ボトムズのメカデザインを語るうえで大河原邦男という名前は避けて通れない以上、これは資料的にも価値がある。
そしてブックレットが104ページ×2冊、合計200ページ超。片方が資料アーカイブ、もう片方がアート集という構成で、読み物としてしっかり成立するボリュームだ。映像BOXの付属品というより、独立した書籍が2冊入っていると考えたほうが実態に近い。
映像特典
- 「ドキュメンタリー of ボトムズ 異能の系譜」ディレクターズカット版
- 新規PV・CM集
- ノンクレジットOP・ED
- 舞台挨拶映像
- 複数作品のオーディオコメンタリー
目玉は「異能の系譜」のディレクターズカット版だろう。ボトムズという作品がどう生まれ、どう異形の道を歩んだのかを追ったドキュメンタリーであり、これ単体を目当てにする価値がある。
一方で正直に書いておくと、これらの特典はすべて2021年版と同一だ。アンコールプレス限定の新規特典は用意されていない。すでに2021年版を持っている人が買い直す理由は、基本的にない。
なぜ発売日が11月20日なのか?『灰色の魔女』公開日と同日という符合
ここが今回いちばん面白いところだ。2026年11月20日(金)は、劇場公開作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』第1作の公開初日と同じ日である。
『灰色の魔女』は、押井守氏が監督・脚本(共同:山邑圭氏)を務める完全新作だ。主演は沢城みゆきさん(アッシュ・ヴァンプス役)と安藤麻吹さん(マキ・シュタウフェンベルク役)。三木眞一郎さん、梶裕貴さん、中村悠一さん、鶴岡聡さん、杉田智和さん、上坂すみれさんらが名を連ねる。
| 項目 | 『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』 |
|---|---|
| 公開日(第1作) | 2026年11月20日(金) |
| 監督・脚本 | 押井守(脚本は山邑圭と共同) |
| 原作 | 矢立肇・髙橋良輔 |
| 主演 | 沢城みゆき(アッシュ・ヴァンプス)/安藤麻吹(マキ・シュタウフェンベルク) |
| 音楽 | 川井憲次 |
| 制作 | サンライズ/Production I.G |
つまりこういうことだ。新作映画の公開初日に、旧作全部入りBOXを店頭に並べる。『灰色の魔女』で初めてボトムズに触れた観客が、その足で過去作をまとめて手に入れられる導線を作っている。
これは商売として極めて正しい設計だと思う。ボトムズは全映像作品を追うと50時間超という、新規参入のハードルが異常に高いシリーズだ。バラで買い集めようとすれば手間も費用もかさむ。「全部入り」を1箱で提供できるタイミングとして、新作公開日以上に適した日は存在しない。
そして押井守が監督する新作ボトムズを観たあとで、キリコの52話に戻る——という体験は、たぶんそれ自体がひとつの企画になっている。制作陣の狙いを勝手に推し量るのは野暮だが、この日付合わせを偶然と呼ぶのは無理がある。
93,500円は買いか?判断材料を良い点・気になる点で整理する
最後に、いちばん現実的な話をする。9万円超は決して安くない。買うべきかどうかの判断材料を、両側から並べておこう。
買う理由になる点
- 全映像作品が1箱に収まる——TV52話+総集編6作+OVA10作+劇場版。バラで揃える手間と費用を考えれば合理的だ
- 高橋良輔監督監修のHDリマスター——1983年のフィルム作品を、作り手本人の監修でHD化した版が手に入る
- 特典の質量が高い——サントラCD5枚、104ページのブックレット2冊、大河原邦男描き下ろし5枚
- 数量限定で次がいつかわからない——2021年版から今回まで約5年半空いている
- 『灰色の魔女』公開と同日——新作を観る前後の予習・復習環境として最適なタイミング
気になる点・買わなくていい人
- 2021年版と完全同一——すでに持っているなら買い直す理由はない。新規特典はゼロだ
- 価格が93,500円——単純に高額。分割や予算計画が必要な水準である
- 50時間超の物量——「とりあえずボトムズを試したい」層には過剰。まずTVシリーズを配信で触るほうが健全だ
- 数量限定で決断を急かされる——じっくり検討したい人には厳しい販売形態と言える
- 収納スペースを要する——Blu-ray20枚+CD5枚+ブックレット2冊の特製BOX。棚に空きがあるか先に確認しておこう
整理すると、「ボトムズをこれから腰を据えて全部観たい人」と「2021年版を逃した人」には強く勧められる。逆に、すでに所有している人と、まだボトムズが自分に合うか分からない人は、無理に飛びつく必要はない。
バツ2のオレが偉そうに家計の話をするのもどうかと思うが、この手の買い物は「買って後悔」より「買えずに後悔」のほうが長く尾を引く。5年前に棚へ戻した記憶がまだ痛むくらいには、そういうものだ。
まとめ|11月20日、新作公開と同時に「全部入り」が戻ってくる
重要な情報を再掲する。「【アンコールプレス】装甲騎兵ボトムズ Blu-ray Perfect Soldier Box(数量限定生産)」は2026年11月20日(金)発売、価格は93,500円(10%税込/税抜85,000円)、品番BCXA-1622。発売・販売元はバンダイナムコフィルムワークスで、販売ストアはA-on STOREとA-on STOREプレミアムバンダイ支店の2つだ。
内容は2021年2月25日発売の期間限定版と完全に同一仕様。Blu-ray(BD50G)20枚に、TVシリーズ『装甲騎兵ボトムズ』全52話、総集編OVA6作品、OVAシリーズ10作品(メロウリンク、赫奕たる異端、ペールゼン・ファイルズ、幻影篇ほか)、劇場版『ペールゼン・ファイルズ 劇場版』を収録。本編約2,895分+映像特典約160分という物量で、フィルム作品は高橋良輔監督監修のもとHDリマスター化されている。
封入特典はオリジナルサウンドトラックCD 5枚組、特製ブックレット『アーカイブズ of ボトムズ』『アーツ of ボトムズ』各104ページ、大河原邦男描き下ろしデジジャケット5枚、特製収納BOX。映像特典には「ドキュメンタリー of ボトムズ 異能の系譜」ディレクターズカット版などが含まれる。
そして最重要の注意点。今回は「期間限定」ではなく「数量限定生産」であり、無くなり次第終了となる。前回のように1年間の受注期間が用意されているわけではない。なお発売日の2026年11月20日(金)は、押井守監督による完全新作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』第1作の劇場公開初日と同じ日だ。価格・仕様は2026年8月時点の情報である。
スポットギークス編集部の評価は明快だ。このアンコールプレスは「持っていない人のための再販」であって、「持っている人のための新版」ではない。新規特典はゼロ、仕様は2021年版と完全同一——ここを誤解して二重購入する事故だけは避けてほしい。そのうえで、未所持者にとっての価値は極めて高い。全映像作品50時間超をHDリマスターで一括所有でき、大河原邦男の描き下ろしと200ページ超のブックレットまで付いて93,500円。バラ買いの手間と相場を考えれば、決して割高ではない。最大のリスクは価格ではなく販売形態のほうだ。「期間」ではなく「数量」で終わる以上、検討期間は自分で決められない。
11月20日。新作を観てから買おうと思っていると、その頃には無いかもしれない。
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スニッカー北村














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