「結局あの訴訟、どうなったの?」――『パルワールド』ユーザーなら誰もが気になっている話題のはずだ。2024年9月に任天堂・ポケモンがポケットペアを提訴してから約2年、ニュースが流れるたびにSNSがざわつくのはもう恒例行事になっている。
そして2026年7月、また新たな動きがあった。任天堂が出願していた『パルワールド』訴訟関連の特許について、日本特許庁(JPO)が拒絶査定を下したのだ。しかも拒絶理由に使われた引用文献が、まさかの他社ゲーム『ARK: Survival Evolved』のプレイ動画だったというから面白い。
ただし勘違いしてはいけないのは、これは「任天堂の敗訴」ではないということだ。今回の記事では、何が拒絶されたのか、任天堂はどう反論したのか、そして訴訟全体は今どの段階にあるのかを一次情報ベースで整理していく。
結論から言えば、今回の一件だけで訴訟の勝敗が決まったわけではない。ただし任天堂の「特許網」戦略に小さくない一撃が入ったのは間違いなさそうだ。
何の特許が拒絶査定を受けたのか?
今回拒絶査定を受けたのは、任天堂が『パルワールド』訴訟に関連して出願していたタッチスクリーン操作に関する特許だ。日本特許庁は特許法29条2項、いわゆる「進歩性なし」を理由に拒絶理由を通知した。
任天堂は2024年9月の提訴以降、パルワールド関連の特許を短期間で複数取得・出願してきた経緯がある。日本経済新聞も過去に「7カ月で3つ」の特許取得ペースを報じており、いわば”特許網”を張り巡らせる戦略を取ってきた。今回はその一角が崩れた形だ。もっとも、これは「却下」ではなく「拒絶査定」であり、任天堂側が反論・補正を行える段階であることには注意したい。
なぜ「ARK: Survival Evolved」が引用文献に?任天堂の反論とは
今回の拒絶査定でとりわけ話題になったのが、進歩性なしと判断する根拠として『ARK: Survival Evolved』のプレイ動画・解説記事が引用された点だ。つまり「任天堂が特許を主張する前から、同様の操作方法は他のゲームで既に存在していた」と特許庁が判断したことになる。
これに対し任天堂側は、当該のARKプレイ動画自体が著作権侵害にあたる映像であり、証拠として不適切だと主張したという。しかしこの反論も退けられた。第三者が権利者に無断でアップロードした映像であっても、公知の技術を示す証拠として扱われる場合があるという実務上の判断が背景にあると見られる。ゲーム業界の特許戦略を眺めてきた身としては、「配信・投稿された動画が後々こういう形で使われるのか」と地味に興味深いポイントだった。
パルワールド訴訟は結局どうなっている?現状まとめ
訴訟本体は今も継続中だ。任天堂は2025年11月時点で、訴訟の対象を「古いバージョンのパルワールド」のみに絞り込んでいる。問題とされていた機能は既に設計変更が行われており、現行版のパルワールドは今も通常通り販売・運営が続いている。
仮に裁判が進んだとしても、請求可能な損害額の上限は500万円程度にとどまると試算されており、当初の注目度に比べると実際の争点はかなり限定的になってきている印象だ。今後の節目としては、2026年10月1日に証拠提出、11月9日に裁判所が見解を示す予定とされている。
パルワールド訴訟に関するよくある質問
この拒絶査定で任天堂は敗訴したの?
いいえ、今回はあくまで個別の特許出願に対する拒絶査定であり、訴訟本体の勝敗が確定したわけではない。任天堂側は反論・補正を行うことができる段階だ。
パルワールドは今も普通に遊べる?
遊べる。訴訟の対象は「古いバージョンのパルワールド」に絞られており、問題視されていた機能は既に設計変更済みのため、現行版のプレイに支障はない。
次に動きがあるのはいつ?
2026年10月1日に証拠提出、11月9日に裁判所が見解を示す予定とされている。
まとめ|訴訟の争点は縮小、それでも目が離せない一件
改めて整理すると、任天堂が出願していたタッチスクリーン関連の特許は「進歩性なし」を理由に拒絶査定を受け、その根拠には『ARK: Survival Evolved』のプレイ動画が使われた。訴訟本体は継続中だが対象は旧バージョンに絞られ、想定される損害賠償額の上限も500万円程度と当初より限定的になっている。次の節目は2026年10月1日と11月9日だ。
「特許網」の一角が崩れたとはいえ、任天堂・ポケモン側にはまだ他の特許・争点が残っている。パルワールド自体は今も遊べる状態が続いているので、ユーザーとしては訴訟の行方を見守りながら、10月・11月の節目に注目しておけば十分だろう。
まさかARKの動画が主役級の証拠になる日が来るとは、ゲーム業界って面白い。
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小田のっこ













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