「ジャレコ アーケード コレクション」の収録タイトルが、ついに全32作品出揃った。新たに『P-47 ACES』『ビッグラン』など12作品が公開され、なかでも最大の目玉は1993年のロケテストのみで発売中止となった幻のシューティング『キメラビースト』の収録だ。対応プラットフォームはPC(Steam)・Nintendo Switch・PS5で、Vol.1/Vol.2の2巻構成、2026年度発売予定である。
ジャレコと聞いて胸が熱くなるのは、間違いなくオッサン世代だ。90年代のゲーセンの隅で、派手な看板タイトルの陰に光っていたあの独特のラインナップ。それが32本まとめて現行機に帰ってくる。
しかも『キメラビースト』は、当時製品版が世に出なかった「本当に遊べなかったゲーム」だ。ロケテストの記憶を持つ人間ですら一握り。これが正式収録されるのは、レトロゲーム復刻史に残る事件と言っていい。
歌舞伎町の漫画喫茶で働いていた頃、常連のゲーセン帰りのアニキたちからジャレコ作品の話を散々聞かされたオレとしては、これは書かずにいられないニュースだ。
ジャレコ アーケード コレクションの収録タイトルは?新公開の12作品まとめ
本コレクションはVol.1・Vol.2の2巻構成で、各16作品・合計32作品を収録する。今回新たに公開された12作品は以下の通りだ。
| 巻 | 新公開タイトル |
|---|---|
| Vol.1 | P-47 ACES/64番街/ベストバウトボクシング/バルトリック/ピンボ/カメレオン |
| Vol.2 | キメラビースト/ビッグラン/サイキック5/セカンドアース グラティア/エクセライザー/キックオフ |
硬派なフライトシューティング『P-47 ACES』、ベルトアクションの『64番街』、パリダカを走る『ビッグラン』と、ジャンルの幅広さがいかにもジャレコらしい。『サイキック5』あたりは、当時ゲーセンで遊び込んだ人も多いはずだ。
発売時期は2026年度予定、価格は未定。続報とあわせて公式サイトをチェックしておきたい(本記事は2026年8月6日時点の情報だ)。
幻の『キメラビースト』とは何か?なぜ発売中止になったのか
『キメラビースト』は、「イーター」と呼ばれる生命体を操作し、敵を捕食するたびにその能力や外見を取り込んで変態していく、という特異なシステムを持つシューティングゲームだ。1993年にロケテストが行われたものの、そのまま発売中止となり、製品版は世に出なかった。
「敵を食って進化する」というコンセプトは、当時のシューティングとしては明らかに異端だ。パワーアップアイテムを拾うのではなく、敵そのものを取り込む。30年以上前にこの発想を形にしていたことに、むしろ今驚かされる。
ロケテストのみで消えたタイトルが、権利関係を整理されて正式に製品へ収録される——これはレトロゲーム保存の観点からも大きな意味を持つ。「遊べなかったゲーム」が「誰でも遊べるゲーム」になる瞬間を、リアルタイムで見られるわけだ。正直、ちょっと震えた。
まとめ|幻のキメラビースト含む全32作品、2026年度にSteam・Switch・PS5へ
要点を再掲しよう。「ジャレコ アーケード コレクション」はVol.1・Vol.2各16作品の全32タイトル構成で、PC(Steam)・Nintendo Switch・PS5向けに2026年度発売予定。価格は未定だ。目玉は1993年ロケテストのみで発売中止となった幻のシューティング『キメラビースト』の正式収録である。
看板タイトルの多さで勝負するコレクションではない。「ジャレコの32本」という渋すぎる括りと、幻の『キメラビースト』収録という一点突破。レトロゲーム好きなら価格発表を待たずに購入候補に入れていいシリーズだ。気になる点があるとすれば発売時期・価格が未定なことくらいだろう。
33年越しの「発売日」を、一緒に見届けようじゃないか。
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スニッカー北村














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