Xbox傘下から独立したばかりの『State of Decay』開発元Undead Labsが、2026年9月23日(日本時間)、LinkedInでレイオフを発表した。対象人数は非公表だが、声明では「多くの仲間たちと別れを告げる日」と表現されている。一方で『State of Decay 3』の開発は継続し、2027年にPC(Steam/Xbox)・PS5・Xbox Series X|Sで発売、Game Pass初日対応も変更なしだ。
タイミングが痛い。Undead Labsは米国時間9月22日、Xboxからの分離を完了して「独立した従業員所有スタジオ」になったと公式サイトで宣言したばかりだ。その同じ日に、スタッフの一部と別れることになった。独立の祝砲とリストラの報が同時に鳴った格好だ。
7月のXbox大規模再編で「売却予定」とされた時点から、この日が来ることは半ば見えていたのかもしれない。それでも、シリーズを追ってきた身としては素直にしんどい。この記事では、レイオフ発表の内容、Xbox独立の経緯、『State of Decay 3』の現在地を一次情報ベースで整理する。
まずは今回の発表で何が語られ、何が語られなかったのかを確認しておこう。
Undead Labsのレイオフ発表とは?何が語られた?
Undead Labsは2026年9月23日(日本時間)、LinkedIn上で従業員のレイオフを発表した。人数は明かされていない。声明は「本日は多くの仲間たちと別れを告げる日」と切り出し、去るスタッフへの敬意を中心に構成されている。
Game*Sparkが伝えた声明の内容によると、Undead Labsは「業界全体でこうした発表があまりにも多くなっているが、私たちもそのリストに名を連ねることになってしまったことを非常に残念に思う」と述べている。そして去る仲間たちについては、彼らのキャリアがどんな道に進むとしても、その仕事の成果はUndead Labsの一部として、『State of Decay 3』の一部として残り続ける、という言葉で締めている。
Kotakuは関係者の話として最大40人程度が対象になった可能性を伝えているが、スタジオ側が確認した数字ではない。この記事では公式発表に従い「人数非公表」として扱う。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年9月22日(米国時間)/9月23日(日本時間) |
| 発表媒体 | Undead Labs公式LinkedIn |
| 対象人数 | 非公表(海外報道では最大40人程度との未確認情報あり) |
| 『State of Decay 3』への影響 | 開発継続、発売計画に変更なし(スタジオ発表) |
正直、「業界全体で多すぎる」という一文が刺さる。2026年は6月のBungie、7月のXbox本体と、大規模なリストラの報が続いてきた。Undead Labsのように自分たちも「そのリスト」に載ってしまったと明言するスタジオは珍しく、それだけ現場の無念さが伝わってくる。元オタクショップ店員としては、こういう時こそ作品を買って支えるしかない、と思ってしまう。
なぜXboxから独立した?売却から従業員所有スタジオへの経緯
Undead Labsの独立は、2026年7月にMicrosoftが発表したXbox事業の大規模再編が発端だ。2027会計年度で3,200人を削減する計画の中で、Undead LabsとNinja Theoryは「売却予定」に分類された。Double FineとCompulsion Gamesの「再独立」とは異なり、先行きの見えにくい処遇だった。
その結論が出たのが9月22日だ。Undead Labsは公式サイト(stateofdecay.com)で、Xboxからの分離を完了し「独立した従業員所有のゲーム開発スタジオ」として運営を開始したと発表した。第三者への売却ではなく、従業員が株式を持つ形での独立という着地だ。スタジオヘッドのPhilip Holt氏は、独立によってコミュニティに近づき、最高のゲームを作ることに集中できると語っている。
We’re enormously grateful for our years as part of Xbox and for everything that relationship has made possible. Microsoft has been part of the State of Decay story from the very beginning, and we’re proud of everything we’ve accomplished together.
引用元:State of Decay 公式サイト
Xboxへの感謝を前面に出した、円満離婚を強調する文面だ。実際、Microsoftは2013年の初代『State of Decay』からパートナーで、2018年にUndead Labsを買収している。8年間の傘下期間を経て、IPを持ったまま独立できたのは大きい。ただし、独立後の資金面や新パブリッシャーについては、2026年9月24日時点でスタジオもMicrosoftも社名を明かしていない。
押さえておきたいのは、独立とレイオフが同じ日に発表された事実だ。Xboxの傘から出て自分たちで食べていく以上、組織のサイズを見直さざるを得なかった、というのが素直な読み方だろう。「独立の自由」と「独立のコスト」がセットで来た、ということだ。
『State of Decay 3』はどうなる?2027年発売・PS5・Game Passは変更なし
『State of Decay 3』は開発継続で、発売計画に変更はない。スタジオヘッドのPhilip Holt氏は「『State of Decay 3』は現在も活発に開発中であり、今回の変更がゲームの発売に影響することはない」と明言している。発売は2027年、対応機種はPC(Steam/Xbox)・PS5・Xbox Series X|Sで、Game Pass初日対応も維持される。
| 項目 | 内容(2026年9月24日時点) |
|---|---|
| タイトル | State of Decay 3 |
| 開発 | Undead Labs(独立・従業員所有スタジオ) |
| 発売時期 | 2027年(具体日は未発表) |
| 対応機種 | PC(Steam/Xbox)、PS5、Xbox Series X|S |
| Game Pass | 発売初日から対応(変更なし) |
| 開発状況 | アルファ段階、2026年内にクローズドベータ予定 |
| 価格 | 未発表 |
公式サイトによると、ゲームは現在アルファ段階にあり、2026年内のクローズドベータ入りを目指している。プレイテストの参加登録も受付中だ。PS5版はシリーズ初のPlayStation進出で、Xbox Games Showcase 2026で発表された流れがそのまま生きている。Xbox傘下を離れてもGame Pass初日配信を維持するのは、Microsoftとの契約が独立後も引き継がれているためだ。
気になる点を挙げるなら、「発売に影響なし」と言い切った直後の人員縮小がスケジュールにどう効いてくるか、だ。2027年という枠は変わらないとしても、年内クローズドベータの規模や時期には注視が必要だろう。逆に、これでスタジオが「コアチームで3を完成させる」体制に絞り込まれたと見ることもできる。Steam Deckで遊べる仕上がりになってくれるなら、わたしは何も言わない。
『State of Decay 2』とシリーズのこれまでは?
『State of Decay』は2013年に初代がXbox 360/Windows向けに登場したオープンワールド型ゾンビサバイバルだ。前作『State of Decay 2』は2018年5月22日にXbox One/Windows 10で発売され、2020年3月13日には大型アップデート版「Juggernaut Edition」としてSteamとEpic Games Storeにも展開された。生存者コミュニティを運営し、死んだキャラクターは二度と戻らないパーマデス設計が、シリーズの背骨になっている。
『State of Decay 3』もこの路線を継承し、最大4人のCo-opで拠点を築き、ゾンビを排除していく内容だ。2020年のXboxショーケースで初公開されてから7年越しの発売で、Undead Labsの独立はこの長い開発の最終盤で起きたことになる。
独立スタジオとしての船出をどう見る?良い点と気になる点
今回の一連の動きは、悪いニュースと良いニュースが混ざっている。整理すると以下のようになる。
- 良い点:IPを持ったまま従業員所有で独立できた——第三者に売却されてブランドが解体されるシナリオは回避された
- 良い点:『State of Decay 3』の2027年発売・PS5・Game Pass初日は維持——プレイヤー側の期待値は変わらない
- 気になる点:レイオフの人数が非公表——規模が分からないため、開発体制の実態は外からは判断しにくい
- 気になる点:新パブリッシャー・資金面が未公表——2026年9月24日時点で社名は明かされておらず、独立後の持続性は今後の発表待ち
スポットギークス編集部として注目しているのは、「独立の自由」がゲームの内容にどう反映されるかだ。Philip Holt氏の言葉を借りれば、独立はコミュニティに近づくためのものだという。であれば、プレイテストのフィードバックが今まで以上に反映される『State of Decay 3』になる可能性はある。年内のクローズドベータが、その最初の試金石になるはずだ。
まとめ:Undead Labsはレイオフを発表、『State of Decay 3』は2027年に変更なし
Undead Labsは2026年9月23日(日本時間)、LinkedInでレイオフを発表した。人数は非公表で、「業界全体でこうした発表があまりにも多くなっている」という言葉とともに、去る仲間への敬意を示す声明だった。同スタジオは前日の9月22日にXboxからの分離を完了し、従業員所有の独立スタジオになったばかりだ。
『State of Decay 3』は開発継続で、2027年にPC(Steam/Xbox)・PS5・Xbox Series X|Sで発売予定、Game Pass初日対応も変更なし。現在はアルファ段階で、2026年内にクローズドベータが予定されている。価格と新パブリッシャーは2026年9月24日時点で未発表だ。
7月のXbox再編で「売却予定」とされたUndead Labsは、第三者売却ではなく従業員所有の独立という形で着地した。同日にレイオフを発表したのは痛いが、IPと『State of Decay 3』の発売計画を守り切った点は評価していい。人数と新パブリッシャーが非公表のままなのは気になるが、2027年発売・PS5・Game Pass初日が動かなかったことは、プレイヤーにとって最大の朗報だ。
独立の代償は小さくない。だからこそ、年内クローズドベータで「変わらぬState of Decay」を見せてほしい。
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小田のっこ












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